午夜剧场

慶應義塾

加藤 伸吾 - 教員インタビュー

登场者プロフィール

  • 加藤 伸吾

    経済学部 専任講師

    専門:スペイン現代史、 1999年 上智大学外国語学部卒業、 2002年 上智大学大学院外国語学研究科博士前期課程修了、 2010年 スペイン国立遠隔教育大学政治?社会学部博士課程修了 TIS株式会社、アクセンチュア株式会社、在スペイン日本国大使館、慶應義塾大学など非常勤講師、上智大学グローバル教育センター特別研究員、関西外国語大学講師を経て現職、 ※プロフィール?職位は取材当時のものです

    加藤 伸吾

    経済学部 専任講師

    専門:スペイン現代史、 1999年 上智大学外国語学部卒業、 2002年 上智大学大学院外国語学研究科博士前期課程修了、 2010年 スペイン国立遠隔教育大学政治?社会学部博士課程修了 TIS株式会社、アクセンチュア株式会社、在スペイン日本国大使館、慶應義塾大学など非常勤講師、上智大学グローバル教育センター特別研究員、関西外国語大学講師を経て現職、 ※プロフィール?職位は取材当時のものです

学生时代の旅行がきっかけでスペイン民主化の歴史的研究にスペイン独自の歴史认识问题にも関心

研究テーマとその出会い

スペイン政治の现代史、特にスペイン民主化(1970年代中顷)を、政治と言叶、政治やマスコミのエリートがどのような言叶で政治を伝えたか、また一つの言叶の多义性とその意味の间の「力関係」という観点から勉强しています。民主化时代にはスペイン内戦(1936~39年)で分断されたスペイン国民の「和解」达成が喧伝されましたが、その后75年の総选挙を境にその「和解」が鸣りを潜め、突然スペイン国民の「合意」が前面に出てきます。その理由を探ることが今のテーマです。

学生时代のスペイン旅行で、たまたま総选挙を见ました。その総选挙では15年ぶりの政権交代が行われ、约80%の高い投票率で、マドリード中心部では大変な盛り上がりでした。今の东京では考えられないことです。これがスペイン政治に兴味を持ったきっかけのひとつです。

また、2006~08年に仕事で同じくマドリードに滞在しました。2008年はスペイン现行宪法の制定30周年、大势の市民が参加するイベントでは、先ほどの「和解」や「合意」が持ち上げられました。しかし、その「和解」が不十分として制定されたのが2007年の歴史的记忆法で、そこで内戦やフランコ独裁(1936~75年)の犠牲者への补偿などが决まりました。しかもこの法律は一部に「谁も満足しない」と评価されました。おかしな话です、「和解」は民主化の时に达成されたはずなのに。

この辺りの、自分の目で见たスペイン政治の情景が、今职业としてやっている勉强の原风景にあります。

また、授业ではスペイン事情に加えてスペイン语も教えていて、数年前に文法のドリルを出版しました。外国语教育法も、今后さらに勉强しなくてはと思っています。

研究テーマの魅力、面白さ

多くの人が知っており、かつ重要と考える事例に関して、今までとは异なる知见を打ち立てるのに贡献できる、ということでしょうか。

スペイン民主化といえば、推进した「主役」の国王や首相が派手だったため、华やかな「成功例」とされます。民主化や民主主义とは何かを考えるのに良い事例ですが、実はまだ独裁者フランコが死んでから40年。これから出てくる史料もあるはずで、既にある史料の読み直し含め、再解釈はこれからです。

また、东アジアでは歴史认识问题が内政?外交上の争点になっています。スペインにも歴史认识问题が存在します。スペインは内戦と独裁后の歴史认识ですから、基本的には国内问题ですが、それでも「客観的な」歴史认识をいかに确立するか、あるいは歴史认识が政治问题化しているという点では変わりません。东アジアの诸事例の理解に贡献できる何かがあるかもしれない、と思って勉强しています。

学生へのメッセージ

ご自分の兴味を大切にしてください。勉强する时の情势から考えれば无駄のように思えても、1年、2年、3年、5年、10年、あるいはもっとその先の自分や世の中に役立つことが、実はたくさんあることは、実业界の先辈方も仰っていることです。短期的に无駄かどうかにとらわれず、长期的にご自分の兴味を伸ばしていくことに意を注いでください。

また、勉强する癖と方法を身につけてください。细かい时间や体力は、社会に出てからでも作ろうと思えば案外作れるものですが、勉强の癖と方法を身につけるには、じっくりと取り组むまとまった时间が必要です。つまり、学生时代がチャンスです。できればまだ行动?思考パターンが固まりきっていない若いうちが望ましいですが、目覚めた时が始め时、早ければ早いほどいいでしょう。勉强の必要性は、刻々と変化する现代においては、むしろ社会に出てからも変わりません。

しかも、社会に出てからの勉强で得たり失ったりするのは、単位ではなく、社会人、人间としての実绩と信用です。特に日吉にいる间に学ぶ、外国语含む人文系の科目は、スペイン语では丑耻尘补苍颈诲补诲别蝉(ウマニダーデス)と呼び、元の意味は「人间らしさ」です。普遍的な人间らしさを磨いて、世界で信用され実绩を重ねられる人间を目指しましょう。

(2016年1月取材)