登场者プロフィール
松沢 裕作
経済学部 准教授専門:日本社会史、 1999年 東京大学文学部卒業、 2002年 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中途退学、 東京大学史料編纂所助教、 専修大学経済学部准教授を経て、2014年より現職
松沢 裕作
経済学部 准教授専門:日本社会史、 1999年 東京大学文学部卒業、 2002年 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中途退学、 東京大学史料編纂所助教、 専修大学経済学部准教授を経て、2014年より現職
日常の断片から普遍的な问いへ。确実に変化していく社会の有様を、歴史的にとらえるために。
研究テーマとその出会い
江戸时代から明治时代にかけての农村社会の研究をしています。
もともと歴史に兴味はありましたが、大学に入ったころは必ずしも歴史をやると决めていたわけではありませんでした。むしろそのころは思想とか哲学とか、抽象的な思考に関心が向いていました。そのころ、安丸良夫さんという歴史家の着作を読んだのが、最终的に歴史学を専攻したきっかけです。安丸さんの研究は「民众思想史」と呼ばれる潮流に属するものですが、江戸时代から明治时代の民众の生活という具体的な场面から、普遍的で広がりのある问题を抉り出してくるところに面白さを感じました。
研究テーマの魅力、面白さ
歴史の研究のためには「史料」を読まなくてはなりません。「史料」というのは、研究対象となる时代の人々が书き残した书类だったり手纸だったり帐簿だったりするわけですが、そういうものを読んでいきなり「ああ面白い」ということは実はあまりなくて、最初はとりあえずひたすら読んだり书き写したりします。そのうちじわじわとつながりがみえてきて、そのつながりについて考え続けていくと、それが别の意外な事実や论点と结びついたりします。史料に书き残されているのは、なんということのない些细な日常の断片なのですが、それがもっと広い问题に结びついている、それを知ることで、自分自身の日常を见る目も変わってくる。そのあたりに面白さがあるように思います。
学生へのメッセージ
歴史を勉强してみるとわかるのは、そんなに人间自体が変わるとも思えないのだけれども、しかしその人间が作り出す社会の仕组みというのはたしかに変わっていくということです。経済学部でみなさんが学ぶ现代の社会科学というものは、目の前にある社会を解剖するための鋭利な刃物ですが、それでなんでも切れるかというとそういうわけにはいかない。大学で学ぶことの一つの意味は、「目の前の问题をいま解决しろ」という圧力から自由になって、「目の前にはないけれども考える価値のある问い」について考える机会を提供してくれることだと思います。そうしたチャンスを生かしてもらえればと思っています。