登场者プロフィール
坂井 豊貴
経済学部 教授専門:社会的選択理論、、メカニズムデザイン、、マーケットデザイン、 1975年生まれ。ロチェスター大学経済学博士課程修了(Ph.D.)。 横浜市立大学経営科学系准教授、横浜国立大学経済学部准教授を経て、2011年より慶應義塾大学経済学部准教授、2014年より同教授。 国際学術誌に論文多数、著書多数。 近著の岩波新書『多数決を疑う』は2016年新書大賞4位。2015年義塾賞。 ※プロフィール?職位は取材当時のものです
坂井 豊貴
経済学部 教授専門:社会的選択理論、、メカニズムデザイン、、マーケットデザイン、 1975年生まれ。ロチェスター大学経済学博士課程修了(Ph.D.)。 横浜市立大学経営科学系准教授、横浜国立大学経済学部准教授を経て、2011年より慶應義塾大学経済学部准教授、2014年より同教授。 国際学術誌に論文多数、著書多数。 近著の岩波新書『多数決を疑う』は2016年新書大賞4位。2015年義塾賞。 ※プロフィール?職位は取材当時のものです
社会制度は天や自然から与えられるものではなく人间が作るものだ
研究テーマとその出会い
多数决ってヘンですよね。2000年のアメリカ大统领选では二大政党の拥立するゴアとブッシュが争っていました。事前の世论调査ではゴアが有利。ところが「第叁の候补」ネーダーが参戦、絶妙にゴアとの票割れが起こり、ブッシュが渔夫の利で胜ちました。多数决というくせに多数意见を反映するとは限らない。かといって少数意见を尊重するわけでもない。代替案として「1位に3点、2位に2点、3位に1点」と配点するボルダルールを使うとか、せめて决选投票を付けるとか、工夫が要ります。
小学生のころから多数决はおかしいと思っていました。记忆にあるのは、学级会で教室の前に立たされて「坂井君がふざけていて悪いと思う人」と多数决で决められたこと。ふざけていたかもしれないが、悪くはない。善悪は理屈で演绎して决めてくださいと思っていたら贫血を起こして保健室に运ばれました。
子供の顷に感じていた色々な疑问は、いまの研究に直结しています。それが义塾赏にまでつながったというと、なんだか良い话な気がしますが、そうではなくて単に自分は子供の顷から変わっていない。
研究テーマの魅力、面白さ
社会制度って所与のものではなく、人间が作っているものだし、昔から同じわけではありません。既存の制度を自明视してはならない。よい制度を数理的にデザインすること、それに现実的な妥协を加えること。世界の観え方が変わる魅力があります。
市场も投票も「でっかい计算箱」です。インプットを入れたらアウトプットが出る。市场は、需要と供给がインプットで、资源配分がアウトプット。投票は、投票用纸がインプットで、投票结果がアウトプット。両方とも计算箱として同じ枠组みで扱えるのは面白いです。
ただし私自身はいちいち研究に魅力を感じたり面白がったりしません。淡々と定理を証明して、延々と文章を书きます。昔は情热だけで动いていましたが、今は缔め切りだけが私を动かします。诸行无常です。
学生へのメッセージ
言叶に使われるんじゃなくて、言叶を使えるようになってほしい。言语は色眼镜です。何もかけないわけにはいかないから、二つか叁つかけて复眼的に思考できるといいですね。経済学も一つの言语です。喋れるようになるといいね。経済学をきちんと勉强してほしいけれど、それだけだと物の见方は偏见じみてくるかもしれない。だからたくさん本を読むとよいですね。実証政治学の大家である猪口孝先生は「学生の间に2トンの本を読もう」と仰っていますが、私はそこまで申しません。一か月に5キロとして、年间60キロくらいでよいです。経済学部生には数学にも时间を割いてほしいから、量はそのくらい。一绪に勉强しましょう。
(2016年1月取材)