登场者プロフィール
八木?辉明
経済学部 教授研究領域 : 近?現代ドイツ文学、 1971年 立教大学文学部卒業、 1974年 立教大学大学院文学研究科修士課程修了、 1974年 慶應義塾大学経済学部助手、 1977年 慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、 1981年 慶應義塾大学経済学部助教授、 1994年 慶應義塾大学経済学部教授
八木?辉明
経済学部 教授研究領域 : 近?現代ドイツ文学、 1971年 立教大学文学部卒業、 1974年 立教大学大学院文学研究科修士課程修了、 1974年 慶應義塾大学経済学部助手、 1977年 慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、 1981年 慶應義塾大学経済学部助教授、 1994年 慶應義塾大学経済学部教授
多くの退职した方々が研究、教育のことに触れているので、以下に私は在职期间中に経験した印象深いエピソード、思い出を述べてみたい。たくさんの感慨があるが、なかでも在职中二度の义塾创立记念を体験できたのは贵重なことだった。ただ创立125年记念にあたる1983年は、2年间のドイツ留学を终えて、义塾の仕事にもどったときでもあり、记忆にはあまり残っていない。それに対し创立150年记念にあたる2008年のことは记忆にあざやかだ。この年を中心に盛大な记念行事、企画があいつぎ、义塾のさまざまなところで多くの校舎、病栋が新筑された。
日吉でも独立馆、协生馆の建设とともに、広大な陆上竞技场が新设され、11月8日に记念式典が行われた。室内会议场参加者を含め一万人以上が参加、参集した式典は、国内外の大学学长が招待され、天皇皇后両陛下の御亲临を仰いで挙行された。当日は冷たい小雨が降り、竞技场に参列した八千人あまりの人びとは贷与された薄手のレインコートを着用していた。
安西塾长の式辞のあと、天皇陛下のおことばを赐った。スピーチは福泽諭吉が义塾を创设した1858年から明治维新の激动の时代を详述することからはじまり、今上天皇の教育参与だった小泉信叁に触れ、义塾の现在にいたる歴史的な内容が主だった。
それまで私は一般参贺や祝贺行事にあたってのスピーチなど、ほとんどテレビを通じて陛下のおことばを拝聴するだけだった。そのさいの内容は、やはり行事にそくした一定の形式、决まった枠内でのおことばだった。
しかしこの日の式典での陛下のおことば、とりわけ明治维新の时代とその群像を语るさいには迫力があった。あらかじめ用意された玉稿の内容をたどるというより、福泽諭吉と维新の激しく情热的な时代を语る陛下のおことばには热がこもり、その想いが直接伝わってきた。この日の小雨まじりの寒さを忘れさせるような热い想いがそこには込められていて、日本の象徴としての近寄りがたい陛下の人间的なお人柄がいっぺんに身近になった気がした。このあとの多くの学长のスピーチがかすんでよく闻こえなくなるくらい私は感动していた。
あの式典から5年たって定年退职を迎えることになったが、陛下のおことばであざやかに苏った明治维新と福泽諭吉の精神を深くかみしめ、长いあいだ学び教えた义塾に感谢しつつ退任のメッセージとしたい。
(2012年11月取材)
※プロフィール?职位は取材当时のものです。