午夜剧场

慶應義塾

「トランスナショナルな组织としての大学」に相応しい统治とは?

登场者プロフィール

  • 杉浦?章介

    経済学部 教授

    研究領域 : 経済地理、都市?地域経済論、アメリカ研究、 1971年 慶應義塾大学経済学部卒業、 1975年 慶應義塾大学修士課程社会学研究科修了、 1983年 ペンシルバニア州立大学博士課程地理学部修了、Ph.D.(地理学)、 1983年 慶應義塾大学経済学部助手、 1985年 慶應義塾大学博士課程社会学研究科単位取得退学、 1995?99年 慶應義塾ニューヨーク学院長、 2005?2011年 慶應義塾大学大学院社会学研究科委員長

    杉浦?章介

    経済学部 教授

    研究領域 : 経済地理、都市?地域経済論、アメリカ研究、 1971年 慶應義塾大学経済学部卒業、 1975年 慶應義塾大学修士課程社会学研究科修了、 1983年 ペンシルバニア州立大学博士課程地理学部修了、Ph.D.(地理学)、 1983年 慶應義塾大学経済学部助手、 1985年 慶應義塾大学博士課程社会学研究科単位取得退学、 1995?99年 慶應義塾ニューヨーク学院長、 2005?2011年 慶應義塾大学大学院社会学研究科委員長

私は、1983年4月に経済学部助手として就任し、2013年3月末をもって庆应义塾大学を定年退职いたします。この间、都合30年间の専任期间でありました。

これらの歳月の间には、日本をはじめとする世界の情势も一変するとともに、自身の専门とする学问领域もまた、大きく変容して昔日の面影すらなくなっているのを目の当たりにしています。そうした中でも特に思い起こされる事柄には、この30年の间に大学や学校の行政に深く関わってきたということがあります。

学部の运営委员などの仕事は别にしても、1995年から1999年までの4年间は、庆应义塾ニューヨーク学院の学院长としてアメリカに在住しましたし、その后、2005年から2011年までの3期6年间、大学院社会学研究科委员长を务めました。併せて10年间ですから、在任期间の3分の1は何らかの行政职务に就いていたことになります。

前者のニューヨーク学院长时代には、第2代学院长として、学院の所属するニューヨーク州私立学校连盟の认証评価を学院として初めて受けたことが思い出されます。また、诞生间もない学院の教育においては、アメリカに存在する寄宿制度をもった学校として、塾内においても独自の教育を行いたいと考えておりました。その思いは今も変わることはありません。

后者の社会学研究科委员长の6年间は、ちょうど庆应义塾创立150年记念事业の期间とも重なり、各种の委员会活动もとりわけ活発で、キャンパスを异にする学部や研究科の代表の方々とも亲しくお话しする机会を得ました。また、この期间には、文部科学省の肝いりで始まった颁翱贰ならびに骋颁翱贰(グローバル颁翱贰)の2つのプロジェクトの受け皿として、研究科独自の人事任用规定の整备などを行いましたが、これがきっかけとなって大学院が人事権や予算権を拡充し更に独立性を高めるようになればと愿っております。

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このような贵重な経験をもとに、现在、新たなテーマについて研究に勤しんでおります。グローバル化の进展によって拡大し复雑化してきた国际分业システムの动态分析が経済地理学においても积み重ねられていますが、最近、直接投资による现地法人の设立や、现地公司の买収や合併などによる分业构造の深化と并んで、成长の着しい现地公司との対等な契约に基づく分业や系列化の重要性が认识されるようになってきています。直接投资に伴うリスク?マネジメント上からも十分説得的でありますし、また、ベンチャー公司などの海外进出にとってもコストの面で魅力的といえます。しかし、国境を越えるような契约や、そうした契约に基づくサプライチェーンの拡大には、それなりのリスクが伴っています。このようなトランスナショナルで多様なリスクに対処できるようなガバナンス(统治)はいかにあるべきか、あるいは、また、自国の国内法の効力の及ばない空间(外国やサイバー空间)での统治の在り方について、目下、研究を行っております。

そして、この研究は、巡り巡って自身への鋭い问いかけとなってもいます。大学とは、本来、国境を越えるアカデミックな学会活动によって成り立つようなトランスナショナルな组织であるにも拘らず、トランスナショナルなガバナンスという点では、极めて未熟であるとしか言えないのは何故か。

トランスナショナル?ガバナンスの研究はいまだ开発途上にあるといえますが、ただ一つ确かなことは、「研究に国境はない、研究に定年はない」ということであります。

(2012年11月取材)

※プロフィール?职位は取材当时のものです。