登场者プロフィール
伊藤?行雄
経済学部 教授研究領域 : 現代ドイツ文学(リルケ)、比較文化論(都市と文化)、 1968年 慶應義塾大学文学部独文科卒業、 1970年 同大学院文学研究科修士課程修了、 1970年 経済学部助手、 1973年 同大学院文学研究科博士課程修了、 1976年 経済学部助教授、 1977?79年 チューリヒ大学留学、 1988年 経済学部教授、現在に至る
伊藤?行雄
経済学部 教授研究領域 : 現代ドイツ文学(リルケ)、比較文化論(都市と文化)、 1968年 慶應義塾大学文学部独文科卒業、 1970年 同大学院文学研究科修士課程修了、 1970年 経済学部助手、 1973年 同大学院文学研究科博士課程修了、 1976年 経済学部助教授、 1977?79年 チューリヒ大学留学、 1988年 経済学部教授、現在に至る
ともに学ぶ姿势。
私が大学1年生のとき学费値上げの反対闘争があり、日本で初めての全学ストが行われ、毎日、新聞やテレビのニュースで話題となった年です。三田の南校舎前の広場に約1万名の学生集会が行われるなど世間の注目を集めていました。
私の学生时代は同人誌を刊行したり、大学院の先辈方と読书会を行うなどの活动がその后の自分にとって大きな刺激になったと思っています。同人誌には评论や小説、诗、エッセイなど多くの原稿が集まり、お互いに论评したりしました。私は学部?大学院时代も一贯してドイツの诗人リルケ研究に携わってきました。リルケを通して「人间の存在とは何か」というテーマをもとに多方面の分野の研究をすることができましたし、今もそうした研究の姿势は崩していないつもりです。
1970年に経済学部に助手として採用され、経済学部の先生方、学生たちとともに41年目を迎えました。学生时代から年数を数えると、47年间、庆应义塾大学にお世话になったことになります。
教育面では、学生たちとともに学んでいこうという姿势を贯いてきました。ドイツ语の授业のほかに、长く担当している日吉の「自由研究セミナー」(1954年に「自由研究」としてスタートした伝统のあるセミナー)は、最近は全学部共通科目になり、そのため他学部の学生が参加して活発な议论が展开しています。その后「文学作品にあらわれた都市」というテーマに惹かれて「都市と文化」という大枠のテーマで、长いあいだこのテーマにかかわってきました。
テーマには関心があるが、プレゼンの経験が少ない1,2年生に、レジュメの作成や発表方法を指导していく。9月には合宿を行い、学生たちはあらかじめ用意したテーマで研究発表を行い、皆で议论を交わす、それをレポートや小论文としてまとめていきます。こうした作业を1,2年のうちに経験すると叁田のどのゼミに进んでも役立つというのが私の考え方です。3年生の学生から、日吉での経験がとても役立っているという言叶を聴くと、大きな充足感を感じます。叁田の「研究プロジェクト」という、学生が1年间で论文を仕上げる授业も担当していますが、学生たちが论文を书くことによって自信をつけていく様子が见て取れます。3年生で学生が书いた论文を、公司から见せてほしいということもあり、プロジェクトの一つの成果として、私自身もうれしく思っているところです。
自分のテーマを见つけること。
経済学部には、非常に优れた教授阵が揃っています。先生方の指导を受けて、学ぶ努力を惜しまないでほしいですね。
学问は与えられるだけのものではなく、讲义やゼミをきっかけとして、自らをより広く、深めていくものです。他キャンパスの讲义を聴きにいく心构えも必要です。だから、1,2年生の时代からポジティブに自由研究セミナーや讲义など、さまざまな机会を利用してほしいですね。たとえば、セミナーで力を磨くことで、4年间はさらに充実した时间になることでしょう。あるいは少人数のセミナーでは、教授と学生の関係が非常に密接になります。良い先生と出会う场でもありますから、贪欲に取り组んでください。
庆应义塾大学の大きな特长として、翱叠翱骋会の存在も忘れられません。私のセミナーでは合宿とか讲师招聘による特别セミナーを行いますが、その际、社会人の先辈方も积极的に参加してくださいます。皆さんは厳しいコメントで学生たちを叱咤激励してくれます。学生たちはこうした机会に社会人となった先辈方と交流もでき、良い刺激となっていると思います。
生涯のテーマに今もときめきが続いている。
じつは、体育会ボクシング部の部长を务めております。それまでは体育会系の学生には、授业の出欠も厳しく対応していたのですが、体育会の中に入ってみて、彼らが真剣にスポーツに取り组んでいることを知りました。それからは、文武両道を目指す学生たちを応援するスタンスに変わりましたね(笑)。また体育会を通じて翱叠の方々との交流は庆应义塾を别の角度から考える大きなきっかけにもなりました。
约半世纪近くものあいだ、そんなふうに、庆应义塾大学にさまざまな思い出を刻んできました。
もちろん、私の研究テーマであるリルケも含めて、今でも学生时代の情热は衰えていません。今はふたたびリルケに集中しています。特に彼の美术论は优れているといわれています。ロダン、ゴッホ、セザンヌなど彫刻家や画家论を通して、リルケの诗作品とこうした芸术家の作品との関係を调べるのが当面の课题です。文学作品にあらわれた都市や街がどのように作家の目で切り取られているのか、さらに调べていくつもりです。
庆应义塾大学に学び、一生のテーマに出会えた。自由な気风の中で、有意义な时间を过ごすことができたと感谢しています。学生たちには、「半学半教」の精神のもと、先生方の指导を受けながら积极的に兴味あるテーマを见つけて学生生活を豊かにしてほしい。良い友人関係を筑いて、自分自身と向き合う、充実した4年间を送ってほしいと思います。
(2010年7月15日取材)
※プロフィール?职位はインタビュー当时のものです。