登场者プロフィール
丸田?千花子
経済学部 専任講師研究領域 : スペイン現代文学、 1988年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行)入行、 1998年 シカゴ大学大学院修士課程修了(MA, Humanities)、 2007年 コロンビア大学大学院修士?博士課程修了(MA, Ph.D., Spanish)日本大学生物資源科学部専任講師を経て、2010年より現職
丸田?千花子
経済学部 専任講師研究領域 : スペイン現代文学、 1988年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行)入行、 1998年 シカゴ大学大学院修士課程修了(MA, Humanities)、 2007年 コロンビア大学大学院修士?博士課程修了(MA, Ph.D., Spanish)日本大学生物資源科学部専任講師を経て、2010年より現職
小説に描かれた人々の生活から政治体制の激変を読み解く。
30歳をすぎたころ、もう一度勉强し直したいと考え、本当に自分の好きなことは何かと自问自答し、スペイン文学、特にポスト?プランコ(1975年フランコ体制终焉后)の小説に向き合いました。これは小学生时代の数年间をスペインで生活していたことが大きかったです。フランコ独裁政権が终わり、民主化の道を歩み始めたころです。民主国家への転换は、スペイン人にとっては自由が手に入るという大きな出来事でしたが、同时にスペイン社会は、西欧现代社会が抱えるような社会问题にも直面することになりました。一つの政治体制の崩壊が実に社会に大きな変革をもたらしたのを、当时、目にしたのです。その后、スペインでは民主化によって社会の価値観や歴史観が大きく変わり、国も経済発展を遂げて豊かになりました。そしてかつて労働力供给国であったスペインは贰鲍加盟后の现在、中南米、东欧などから労働力を受け入れる国に発展しました。ポスト?フランコの小説はそうしたスペイン社会の変化を、人々の生活というミクロの视点から描き続けてきたのです。作家たちはなぜそのテーマを取り上げたのか、何を诉えたいのか。こうした疑问を明らかにすることで、私は、スペイン社会で何が起きたのか、贰鲍という壮大な実験は何をもたらしたのか、ひいては世界はどうなっていくのかを理解し、学ぶことができると考えています。私の専门は、こうしたフランコ体制后の社会変革を、小説や映画を通して読み解くことです。
学生たちが将来国际的に活跃するために。
私は、留学や家族の仕事の関係で、アメリカでも生活しました。その経験から、アメリカにおいて、ヒスパニック系の存在が年々大きくなっていくのを実感しました。ヒスパニック系の人々は、现在、アフリカ系アメリカ人に代わる単纯労働力として、アメリカ西部?南部ばかりでなく、中西部や东部の大都市でも大きな势力を形成しつつあります。実际、アメリカ进出の日系公司においても、スペイン语を话す人々やその子孙が日本人管理职の部下やクライアントとなることが多いのです。こういう方々と会ったときに、私がスペイン语を话すことで亲しみを覚えていただいたことも数多くありました。スペイン语を通してのコミュニケーションに助けられた事例と言えるでしょう。
経済学部の学生たちが卒业后、グローバルに活跃する机会は多いでしょう。中でもアメリカやアメリカ系公司とのビジネス?シーンでは、スペイン语やスペイン语圏について学んだ経験は必ず役に立つだろうと考えています。そこで、担当するスペイン语のクラスでは、スペインに限らず中南米诸国について绍介したり、映像を见せたりして、スペイン语だけではなく、その背后にある文化にも目を向けてもらえるように心がけています。サッカーでも、食文化でも、きっかけは何でもよいのです。まずはスペイン语圏の国や文化に兴味をもってもらい、さらに自分の関心のある専门分野と関连づけて、理解を深めてほしい。そのようなことを意识しながら、一人でも多くの学生たちの未来に役立てればと考えています。
さまざまな个性の学生たちが刺激しあう场所。
学生には、安直に学问を科目别にのみとらえてほしくないと思います。日吉では教养、叁田では専门を学び、それぞれの科目の学びはそこで完结と考えがちですが、専门分野とその他の分野の学问を、柔软にリンクさせて学んでもらいたいのです。例えば経済学部の学生であれば、専门の経済学を柱に、政治、思想、芸术、环境などの学问と络めて考えてみます。一见、无関係に见える分野同士も、実は意外な関係性があると见えてきたりします。こうすることの繰り返しによって、自分なりの独特な视点と、物事を総合的に捉えられる力が养われると考えています。また学ぶことも楽しくなるはずです。
同时に、日常の中で、小さくてもよいので、目标设定をしてほしいですね。目标达成のために何をすべきかを问い、答えを出すプロセスを続けていくこと。漫然と学生生活を送るのではなく、なぜ、どうして、どうやってという、5奥滨贬を常に头の片隅においておくことが大切だと思います。目标达成のために问いを积み重ねることによって、自分は何者かという答えも见えてくるのではないでしょうか。
私の学生时代の経験からも、庆应义塾には、さまざまなバックグラウンドを持った学生が集まっています。日吉、叁田、湘南藤沢、志木などの个性豊かな一贯校出身の学生、大学受験によって新たに全国から入学してくる学生、そして海外からの留学生。庆应义塾はこうした実に多种多様な个性がぶつかりあい、个性が交わることでコミュニケーション能力が磨かれていく场です。こういった学生にさまざまな分野の専门家である教员も加わり、互いに刺激し合い、高めあう多様性の良さ。これがまさに庆应义塾の伝统であり、素晴らしさだと思います。
(2010年7月15日取材)
※プロフィール?职位はインタビュー当时のものです。