登场者プロフィール
グレーヴァ 香子
経済学部 教授研究領域 : 非協力ゲーム理論およびミクロ経済学、 1989年 慶應義塾大学経済学部助手、 1995年 慶應義塾大学助教授、 2007年 慶應義塾大学教授
グレーヴァ 香子
経済学部 教授研究領域 : 非協力ゲーム理論およびミクロ経済学、 1989年 慶應義塾大学経済学部助手、 1995年 慶應義塾大学助教授、 2007年 慶應義塾大学教授
これまで见守り続けてくれた皆さんに、义塾赏受赏を感谢したい。
既存のゲーム理论にないものを。
ゲーム理论というテーマと长年、対峙してきました。そして、これまで谁もやったことのない研究に携わることができました。共同研究ではありますが、全く新しいものに取り组むことができたことは、非常に有意义な时间だったと思います。今までのゲーム理论に新たな侧面を加えたのです。それは、ゲームを途中で止めるという选択肢を与えたことです。経済学者として、途中で止められないのはおかしいと考えていたのです。
また、ゲーム理论では、评判という目に见えないものを扱うことができます。人々がある人に対して予想を行うことと言えばいいでしょうか。ゲーム理论から见た评判の构造を、理论を作って予测し、実証研究者の协力によって実証したいと考えたのです。特に、スキャンダルや波及効果について、探求しました。今后も、このように精密な理论を作るだけでなく、理论が予想したことが现実に起こっているかを、実証していく研究も続けます。
论文が出たばかりなのですが、先日、自然科学の分野の研究者たちと话をする机会があり、自然界でも私の理论と同じような现象、出入りがあると兴味を示していただきました。これはじつは重要なテーマの一つで、今后、相手との関係を止める、知らない相手と新たな関係に入るという出入りを新机轴に新しいゲーム理论を作っていきたいと考えています。
学生の时にゲーム理论に出会い、魅了された。
庆应义塾大学の2年生のとき、ミクロ経済学に出会いました。合理的で明快で、素晴らしい理论だと思ったのです。自分の学问だと直感しました。理论にはストーリーがあり、目的を明快にして、数理的、论理的に追求すれば谁もが同じ结论を导き出すことができる。そんなところが非常に魅力的でした。権威主义的でないところも、私には合っていたのではないでしょうか。2年、3年と勉强を続ける中で、将来は研究者として、ミクロ経済学とそれに関连した学问、中でもゲーム理论に取り组むことを决心していったように记忆しています。后に、スタンフォード大学で最先端のゲーム理论を学び、ミクロ経済学との融合を研究対象とすることができたのです。
结婚し、子育てしながら、マイペースで研究を続けてきましたが、周囲の皆さんは黙って见守ってくれました。アメリカの大学なら、论文を発表しなければクビになることも珍しくありません。そういう意味でも庆应义塾大学が见守り続けてくれたおかげで、今年ようやく、纳得できる论文を一流の学术誌に発表するという成果を生み出すことができました。遅くなりましたが、こうして义塾赏もいただき、评価されたことを、これまで见守り続けていただいた方々に感谢したいと思います。
考えようとすることを怠けないでほしい。
2002年から2004年まで、ノルウェーの大学で教える机会がありました。それまでは、庆应义塾大学の学生たちを、自分の后辈でもあるのですが、それほど高く评価したことはなかった。ところが、ノルウェーの大学で教えて、帰国して再び学生たちと向き合うと、とても优秀であることに気づいたのです。これは锻えてあげないといけない。本当の経済学を教えようと、改めて気持ちを引き缔めました。庆应义塾大学の学生たちは、考える瞬発力が素晴らしい。その场ですぐに、的确に考える能力がある。それを活かしていくには、どうすればいいのか。教育者としては大きなテーマですね。彼らに考えようとすることを怠けないでもらいたい。そう导くのも私たちの役割ではないでしょうか。教员の方の中には、私の姿势がノルウェー以前と変わったと言ってくれる方もいました。
多様性はいいことだと考えています。多様なことの中から、自分を大切にすることに気づくからです。研究を通じて、教育を通じて、多様であることの価値を、学生たちに伝えていきたいと考えています。厳しく指导していきますが、学生たちには、やさしく「いっしょにやりましょう」と声をかけています。
(2009年12月17日取材)
※プロフィール?职位はインタビュー当时のものです。