登场者プロフィール
服部 哲弥
経済学部 教授研究領域 : 確率論、数理物理学、 1980年 東京大学理学部物理学科卒業、 1982年 東京大学大学院理学系研究科修士課程(物理学専攻)修了、 1985年 東京大学大学院理学系研究科博士課程(物理学専攻)修了(理学博士)学習院大学理学部助手(物理学科)、 1989年 宇都宮大学工学部助教授(情報工学科)、 1996年 立教大学理学部助教授(数学科)、 1999年 名古屋大学大学院多元数理科学研究科助教授、 2004年 東北大学大学院理学研究科教授(数学専攻)2009年より現職
服部 哲弥
経済学部 教授研究領域 : 確率論、数理物理学、 1980年 東京大学理学部物理学科卒業、 1982年 東京大学大学院理学系研究科修士課程(物理学専攻)修了、 1985年 東京大学大学院理学系研究科博士課程(物理学専攻)修了(理学博士)学習院大学理学部助手(物理学科)、 1989年 宇都宮大学工学部助教授(情報工学科)、 1996年 立教大学理学部助教授(数学科)、 1999年 名古屋大学大学院多元数理科学研究科助教授、 2004年 東北大学大学院理学研究科教授(数学専攻)2009年より現職
思索に耽る汤川秀树に憧れて、物理学を志した。
20世纪の理论物理学における重要な理论の一つである「くりこみ群」の、确率论の立场からの研究が主な研究テーマです。「くりこみ群」とは、精度のスケール変换に対する元の系の応答を适当なパラメータ空间上で记述した力学系であり、その固定点近辺の振る舞いが、系の渐近的性质を定めるものを言います。
ここ2、3年は少しテーマを変えて、インターネットに见られる人気度や売り上げの简単な仕组みのランキングを研究して、その动きから全体の売上を推测できる法则を発见することができました。确率论は数理ファイナンスなどで最近も注目されているように、経済と密接な関わりがあります。庆应大学経済学部というフィールドを活かして&辩耻辞迟;研究&辩耻辞迟;と&辩耻辞迟;教えること&辩耻辞迟;の相乗効果を生み出せたらと思っています。
私が物理学に兴味を持ったのは、4、5歳のときに読んだ汤川秀树の伝记がきっかけでした。友达と鬼ごっこしていたときに一人で思索に耽り、それが后日、素粒子の発见につながるというエピソードがあるのですが、「一人で思索に耽った」というシーンが印象深く心に残り、同じ道に进みたいと思ったのです。小学生になった顷には、おぼろげながらも「素粒子论を研究したい」と思っていました。
とはいえ、子どもの顷の&辩耻辞迟;憧れ&辩耻辞迟;を叶えるべく、すんなり研究者になったわけではありません。大学院に进んだのも「最先端の研究がしたかった」というのが最大の理由でした。しかも当时は物理学の博士の数が多かったため、教授からは就职を进められたほどです。けれど、好きなことに梦中になり、突き进んでゆくうちに研究者になる道が开けたのです。
専门以外の知识は、幅広いほど有利になる。
「庆应の経済」と言えば日本の経済学部の中心の一つ、というイメージが强くありました。実际、教える立场となって学生さんを见ると、いい意味でその自覚を持っているかたが多いように感じます。私が教えているのは数学なので、経済学部の学生さんからすれば将来の専门分野と直结する学问ではないかもしれません。けれど、知っていたほうが有利になるのは间违いないのです。
1、2年生が学ぶ日吉キャンパスでは、数学に限らず、経済学以外の分野のさまざまな授业が开讲されます。社会人になって経済を専门とする分野に进んだとしても、専门分野以外のことを话题にすることは多々あるはずです。幅広い知识があればどんな话题でも出遅れずについていける、つまり多様に学んだことはあらゆるビジネスシーンで生かされます。考えようによっては、幅広いジャンルを学べるということは、得意不得意を见极めるチャンスでもあります。学ぶ前から得意不得意を决め付けるのではなく、自分を知るチャンスと思って授业を活用してみてはどうでしょう。
何事にも&辩耻辞迟;縁&辩耻辞迟;がある。そして、その縁に気づくのが个性だ。
「これが世间で言う一番の道だから、そこに向かって顽张る」という生き方は、実现すればたいへん幸せだと思います。けれど、目指す生き方が実现しなかったとしても、别の道はあるということを覚えていてほしいと思います。贤い経済学部の学生さんたちを见ていると、目指したものが得られなかったときに、次のだいじな目标を见出すことが键になるのでは、と感じます。
目标が见つからないと悩む学生さんもいらっしゃるかもしれませんが、何事にも&辩耻辞迟;縁&辩耻辞迟;というものがあると私は思っています。実を言うと私自身、やっていることは少しずつ変わってきているんですよ。やりたいと意识していなくても、縁で始まることってあるのです。今の研究にしても、自着の売上ランキングが落ちていくのをきっかけに研究のテーマになりうるのでは、と気がついた。縁があったのです。また、これまでいろいろな研究者と共同研究してきましたが、それらの方々との出会いはあとから考えると偶然としか思えないものでした。人との出会いも大切な縁です。
何が縁になるかは人それぞれですし、何を縁だと気づくかも、人それぞれ。その&辩耻辞迟;何に気づくか&辩耻辞迟;こそ、个性です。学生のみなさんには、他人とは违うところを个性と捉え、大事にして欲しいと思っています。
(2009年5月28日取材)
※プロフィール?职位はインタビュー当时のものです。