午夜剧场

慶應義塾

経済の背景にある歴史を通じて、 経済に新たな視点を持つ。

登场者プロフィール

  • 柳生 智子

    経済学部 専任講師

    研究領域 : アメリカ経済史、 1996年 慶應義塾大学経済学部卒業、 1998年 慶應義塾大学経済学研究科修士課程修了、 1998年?2000年 慶應義塾大学経済学部研究助手、 2006年 ノースカロライナ大学チャペルヒル校大学院歴史学研究科博士課程修了(Ph.D.)、 2007年 日本学術振興会特別研究員、明治大学客員研究員2008年4月より現職

    柳生 智子

    経済学部 専任講師

    研究領域 : アメリカ経済史、 1996年 慶應義塾大学経済学部卒業、 1998年 慶應義塾大学経済学研究科修士課程修了、 1998年?2000年 慶應義塾大学経済学部研究助手、 2006年 ノースカロライナ大学チャペルヒル校大学院歴史学研究科博士課程修了(Ph.D.)、 2007年 日本学術振興会特別研究員、明治大学客員研究員2008年4月より現職

子どもの顷の体験がアメリカ経済史につながる。

私は幼少时代を、アメリカの南部で过ごしました。1980年代には人种隔离政策は法律上终了しており、公立小学校では白人と黒人が同数になるようなクラス作りに取り组んでいました。そんな小学生时代を体験したことが、后にアメリカ経済史に関心を持った根底にあるのかもしれません。

大学2年の时に必修だった経済史の授业が、この分野に兴味を持つきっかけでした。3年生になって叁田に行ってからアメリカ経済史のゼミに入り、そのまま修士课程にも进みたいと考えるほど高い関心を持ち続けました。

19世纪前半、南北戦争前の时期をアンティベラム期と呼びますが、この时代の奴隷制度と労働、生产の関係から、私の研究ははじまりました。奴隷は、この时期奴隷商人の介在によって南东部から南西部へ移动しているのですが、その移动に伴う経済発展について研究を进めるため、当时の资料が多数现存している南部のノースカロライナ大学へ留学し、博士论文としてまとめました。今は少し时代をさかのぼり、18世纪アメリカの植民地时代の大西洋史、アトランティックヒストリーといわれる分野について研究を进めています。南北アメリカとヨーロッパ、アフリカという4大陆にまたがるフレームワークにおける、人?モノの移动を含めた相互関係は非常に兴味深い研究対象です。

英语力の向上と共に、経済学と歴史の関係性をテーマに。

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この春から庆应义塾大学の経済学部で授业をはじめることになったのですが、まさか出身大学の学部に戻れるとは梦にも思っていなかったので、とてもうれしかったですね。

それに、専门分野を题材にできることも恵まれていると思います。担当が英语なので、语学力の向上はもちろんですが、アメリカ経済史、アメリカ外交史、国际関係史などを题材としているのは、経済活动の背景に歴史があるという観点を学生たちに身につけて欲しいと考えるからです。経済学とは直接関係ないように见える政治や外交、社会问题が経済动向にどのような影响を与えているのかを考える契机になるような授业ができれば、と思います。授业では歴史的な解釈ができるように、一次资料も含めた様々な文献を読み议论することを目标としていますが、アメリカに関してはベトナム戦争や人种问题、国际関係ではルワンダやユーゴスラビアの内戦をテーマにした、政治色が强い映画を题材に使うこともあります。映画といえば、留学中は小さな大学街に住んでいたので娯楽もあまりなく、気分転换は映画でした。いつも映画馆はいっぱいで、懐かしい思い出です。

経済学部には、学生の探究心を満たす环境がある。

私が学生だった顷は、先生に质问をするというのは、少々敷居が高いという雰囲気がありました。しかし、今は语学のクラスが少人数ということもあってか、学生たちと交流が持ちやすくなり、コミュニケーションの面でも充実感があります。私が庆应义塾の経済学部出身であることから、英语に限らず自分の経験も踏まえて学部全体の话ができるのは役に立っているようで嬉しく思います。そんな雰囲気の中で、授业では英语で自分の意见を発表しやすいような环境づくりに心がけていきたいと考えています。

学生时代の経験からも、今、讲师という立场になっても、庆应义塾の大きさや奥行きを强く感じます。経済学部だけでも非常にスケール感があり、やりたいことや兴味があることに関连する専门家が必ず揃っているというメリットがあります。しかも、様々な设备、资料、プログラムの充実など、これ以上は望めないのではないかと思えるほど、学生の探究心を満たす环境が用意されています。大学全体の方向性も、多様な大学院の开设など、さまざまな分野で活跃できる人材を送り出そうという意欲が见て取れます。自分の道を见つけたいと考える皆さんには理想的な环境ではないでしょうか。

(2008年10月28日取材)

※プロフィール?职位はインタビュー当时のものです。