登场者プロフィール
神田 さやこ
経済学部 准教授研究領域 : アジア経済史、 1994年 慶應義塾大学経済学部卒業、 1997年 慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了、 2005年 ロンドン大学大学院博士課程修了(Ph.D.)、 2007年 大阪大学大学院経済学研究科講師2008年より現職
神田 さやこ
経済学部 准教授研究領域 : アジア経済史、 1994年 慶應義塾大学経済学部卒業、 1997年 慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了、 2005年 ロンドン大学大学院博士課程修了(Ph.D.)、 2007年 大阪大学大学院経済学研究科講師2008年より現職
あのゼミがなければ研究者の私はいなかった。
南アジア、特にインドを中心とした経済の歴史を研究しています。これからの时代、インドが大国になることは明らかですから、あらゆるビジネスシーンでインドと関わることになるでしょう。日本やアメリカと违うシステムで动いているインド経済を理解する、その一つの手法が、私が研究している歴史的アプローチなのです。
今の研究に携わるきっかけになったのは、大学2年生の夏休みのインド旅行でした。服を买うにしろ食事をするにしろ、人々の暮らし方、生き方そのものが、日本はもちろん他のアジアの国々とはまるで违いました。别世界の空気感が漂うインドに、生まれて初めて「异国に来た」という印象を受けたのです。
考えてみれば、経済学には「生きる」という大きなテーマがあります。日本や欧米とは根本から违う「暮らす」や「生きる」があるのではないか。旅をするうちにそんな疑问を抱き、インドの経済史を学ぶことができるゼミを选択しました。そして、知れば知るほどもっと深く追求したいと思い「この道で研究者を目指そう」と、将来、进むべき道が见えてきたのです。私の大学时代は(今もそう多くはありません)、インド経済史を学べる経済学部は限られていましたから、とてもラッキーだったと思っています。
志を高く持てば、もっと伸びる。
私が学生だった顷も今も、経済学部の授业は、バラエティに富んでいると思います。それに比して、先生方の研究分野も思想のバックグランドも、多种多様。さまざまな分野のたくさんの専门家と接する机会は、そうあることではありません。しかも、専门分野を追及している人の话というのは、刺激的で面白いですから、臆することなく、先生たちとのコミュニケーションを积极的に取ることをおすすめします。
学ぶ侧から教える侧になって、経済学部生のレベルはとても高く、まじめで勉强热心だとあらためて気づきました。けれど、そつなくこなせるがゆえに小さくまとまりがちなところが、多少なりともあるのが気がかりです。何かを追求することにどん欲ではないようです。そもそも优秀な学生たちなのだから、志を高く持てば、もっと伸びていけるはずです。
経済学は、社会や文化などいろいろな学问と関わる、学际的な学问です。ですから、経済にこだわらずほかの分野でも良いのです。もっと言えば、勉强以外のことでもかまいません。一つでも面白いと思えるものを见つけたら、ストイックに向かって欲しいと思います。
想像力と创造力、2つの「そうぞう力」で考える。
彻底的に追求することで、思考力は锻えられます。それはどういうことかと言えば、追求する中で、たくさんいい本を読み、先生や友人とディスカッションをし、自分の头で考えて书くという一连のプロセスが繰り返される。それにより、思考力そのものが、锻えられるわけです。
そもそも思考力は、社会人に出てどのような领域?仕事に进もうとも、基础体力のようにベースとなる力です。ところが、ゼミ生に论文を书かせると、ゴールを设定することはできても、そこまでのプロセス、つまり起承転结を展开させる思考力が弱い。その弱点を克服するためにも、思考力が锻えられることを意识した指导を心がけています。
大学生活を始めるにあたり、「面白いと思えることを见つけ、その分野を彻底的に追求し、自分の考えで表现できるようになる」という4年间を、まずはイメージすることが大事だと思います。そして次のステップでは、「イメージ=想像」したことを、どう创造していくかを考える。创造していく过程で、多くのことを学ぶのだと思います。想像力と创造力、この2つの「そうぞう力」をいかに使うかが、とても大事です。勉强にこだわらず、趣味でもボランティアでもいい。好きなことで、2つの「そうぞう力」を思う存分、発挥してみてはどうでしょう。
(2008年10月23日取材)
※プロフィール?职位はインタビュー当时のものです。