登场者プロフィール
難波 ちづる
経済学部 准教授研究領域 : 社会史(フランス植民地史)、 1995年 慶應義塾大学経済学部卒業、 1997年?2000年 慶應義塾大学経済学部研究助手、 2000年 慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程満期退学、 2006年 リヨン第二大学にて博士号取得2008年4月より現職、 2006年?2008年 日本学術振興会特別研究員PD(首都大学東京)
難波 ちづる
経済学部 准教授研究領域 : 社会史(フランス植民地史)、 1995年 慶應義塾大学経済学部卒業、 1997年?2000年 慶應義塾大学経済学部研究助手、 2000年 慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程満期退学、 2006年 リヨン第二大学にて博士号取得2008年4月より現職、 2006年?2008年 日本学術振興会特別研究員PD(首都大学東京)
研究者の仕事では、行动力やコミュニケーション力も磨かれる。
私の専门はフランス植民地史ですが、中でも20世纪のインドシナ(现在のベトナム、ラオス、カンボジア)、特にベトナムにおけるフランスの植民地支配について重点的に研究しています。また、第二次世界大戦期には、日本がインドシナに驻留しフランスと共同统治したことから、日本の植民地支配の问题にも関心を持っています。
私が植民地支配に関心を持ったのは、大学の卒业旅行でベトナムに行ったとき、観光客の多くがフランス人であることに惊いたのが始まりです。バカンスを楽しむ场として、かつて支配をしていた国をあえて选ぶのはなぜだろうと、不思议に思ったのです。
ここ数年、フランスでは过去の植民地支配が引き金となり论争や暴动が起こるなど、植民地支配をめぐる歴史は、きわめて现代的なテーマとなっています。そうしたことを踏まえ、今は、主に2つのテーマを研究しています。1つは日本によって一度はインドシナを追い出されたフランスが、日本の败戦后に再び支配を确立しようとする復帰の过程。サイゴン裁判と东京裁判に関连させながら、その过程で何があったのかを明らかにしたいと思っています。もう1つは、第二次世界大戦开始直前に、インドシナからフランスに动员された労働者たちに関することです。ドイツ占领下でどのような生活をしていたのか、フランス政府は彼らをどう扱ったかを究明していきたいと考えています。
究明するというと机の上で思考をめぐらせている姿を思い浮かぶ人が少なくありませんが、歴史学では、足で稼ぐ情报ほど贵重なものはありません。ですから研究者には、行动力やコミュニケーション力がとても必要とされるのです。
リベラルで、多様性を认める懐の深さがある。
私は庆应を出た后、フランスに6年间、ほかの大学に2年间にいたのですが、外から戻ってくると内部で过ごしていたときにはわからなかった良さがいろいろと见えてきました。その一つが、リベラルなところです。中でも経済学部は、いい意味でそれが际立っているように感じます。例えば、経済学部でありながら、歴史のスタッフがここまで充実しているのはとても珍しいことです。もちろん歴史に限ったわけではなく、ほかの分野でも同様のこと。さまざまな分野にわたる多くの研究者を抱える経済学部には、多様性を认める懐の深さがある。それが、経済学部の特色でもあるように感じています。
やりたいことを见つけるチャンスの幅が広い。
経済は、人间活动のすべてではなく、あくまでも一部です。多様な知识を身に付けることは総合力を高めるだけでなく、経済を客観的に见る视点を磨くことにもつながるのではないかと思います。
大学受験をする时期に、大学でやりたいことが明确である人は少数派です。ちなみに私も、研究者の道に进もうと思ったのはずっと后のこと。ですから、やりたいことが见つかっていないからと言って、あまり焦らなくてもいいと思うのです。大学生活を通じて、先生や友达とたくさん接するなかで、徐々に见つけていけばいいのはないでしょうか。
人と出会うにしても、多様な分野の人がたくさんいるわけですから、自分がやりたいことを见つけるチャンスは幅広くあるはずです。とはいえ、漠然と过ごしていては、チャンスはつかめません。世の中で何が问题になっているのか、そのようなことが起こるのはなぜかなど、兴味を持って物事を考え、それにまつわる情报を集める行动力が必要です。
そうやって、自分のオリジナリティを駆使してものごとに取り组むことは、社会に出てからもかならず役に立ちます。何より、そうした一连の作业には、知的で创造的な面白さがあります。経済学部はそれを経験できるところですから、知的好奇心を持って活动すれば、多くのことを得られるはずです。
(2008年10月23日取材)
※プロフィール?职位はインタビュー当时のものです。