登场者プロフィール
バティー, ロジャー
経済学部 教授研究領域 : 環境経済学、東欧史、 1984年 オックスフォード大学西洋古典学部卒業、 1990年 オックスフォード大学博士課程修了、 1990年 国連環境プログラム スピーチライター、 1995年 慶應義塾大学経済学部助教授、 1996年 慶應義塾大学法学部講師、 1997年 慶應義塾大学経済学部助教授、 2007年 慶應義塾大学経済学部経済学科教授
バティー, ロジャー
経済学部 教授研究領域 : 環境経済学、東欧史、 1984年 オックスフォード大学西洋古典学部卒業、 1990年 オックスフォード大学博士課程修了、 1990年 国連環境プログラム スピーチライター、 1995年 慶應義塾大学経済学部助教授、 1996年 慶應義塾大学法学部講師、 1997年 慶應義塾大学経済学部助教授、 2007年 慶應義塾大学経済学部経済学科教授
ローマ人と游牧民の関係という困难な研究テーマを选択。
日本といえば、1984年、兄が闯贰罢搁翱のプログラムで高校教师を务めていた鹿児岛を访れたことがありました。日本には兴味がありましたが、まさか自分が日本の大学で教えるとは考えもしませんでしたね。庆应义塾大学法学部に知り合いの先生がいて、彼から诱いを受けたことがはじまりでした。それから14年、日本で暮らしています。私の奥さんも日本人なのですよ。
古代ローマの歴史が専门です。1世纪から3世纪にかけてのローマ帝国の歴史を研究していますが、博士论文には、特にローマ人と游牧民との関係をテーマに选びました。大草原の东に住んでいた游牧民、サーマティア人とローマ人との関係を明らかにしたいと思ったのです。もともとローマ帝国に非常に兴味を持っていましたが、あまり研究分野として确立されていなかったテーマをあえて选びました。ロシア语、ドイツ语、フランス语などさまざまな言语が必要な分野だったこともあり、イギリスでは研究する人がほとんどいなかったのです。义塾赏をいただいたのも、この论文から発足し、ようやく昨年出版できた本でした。この本は、研究をはじめた1984年から20年以上も费やした一つの成果でもあります。やはりうれしかったですね。
20年もの研究年数を费やした一生に一度の作品。
たとえば、游牧民は毎日移动して、农业をしないという定説があります。调べてみると、じつは违っていました。それは、歴史家たちが作ってきた神话のようなものだったのです。农业を行う部族とそうじゃない部族が混在していたことがわかりました。そして、ローマ人は文明人で、游牧民は野蛮人といった図式も単纯すぎるものでした。両者には経済的な関係もあり、文化的な関係もあったのです。この研究テーマに取り组むためには、前8世纪から5世纪までの资料を使う必要がありました。研究者にとっては、壮大なプロジェクトです。一生に一度の作品でもあり、私のキャリアの节目ともなりました。
一方で、今は新しいテーマにも取り组んでみたいと思っています。一つは古代の医学。薬の歴史ですね。もう一つは人类と动物の関係。ローマ人とギリシャ人では、动物に対する考え方に违いがありました。非常に兴味深い分野です。动物については、国连にいたときに携わっていた环境计画とも関係しています。この2つのテーマについても、少しずつ进めていきたいと考えているところです。
自らの考えを、説得力をもって表现することは社会人になっても役立つはず。
たとえば私が高校生で、どんな大学に行きたいかを考えると、自分の未来を考えることができる大学ということになります。その点で、庆应义塾大学経済学部は、意欲的にさまざまな取り组みを行っています。たとえば自由研究セミナーや研究プログラムなど、自らの研究成果をプレゼンできる多くの机会があります。それに、雰囲気も素晴らしいですね。
教育は、経験や思想の交换だと考えています。だから、自分の考えをきちんと整理し、もっとも论理的に表现できる机会があることは大切なことなのです。これは、教室の中だけではなく、社会人になっても大いに役立つことだと思います。
趣味はたくさんありますよ。特に音楽は大好きです。最近ではクラシックピアノを習っています。まだ4級ですけどね。それ以外にも、ギター。ブルースやジャズを弾いています。ライブもやったことがあります。研究と同じように、音楽も自分を表現する場なのかもしれませんね。学生によく言っていますが、教育はデータとかインフォメーションだけではいけないのです。それを論理的にまとめて、自らの意見や考え方を, 説得力をもって表現することが大切なのです。だからこそ、インタラクティブな方向に進んでいる慶應義塾大学経済学部は、とても魅力的だと思います。
(2008年10月28日取材)
※プロフィール?职位はインタビュー当时のものです。