午夜剧场

慶應義塾

マクロ経済モデルの更なる発展のため、 研究に取り組んでいきたい。

登场者プロフィール

  • 广瀬?康生

    経済学部 准教授

    研究領域 : マクロ経済学、金融政策、 2000年 慶應義塾大学総合政策学部卒業、日本銀行入行、 2007年 ジョンズ?ホプキンス大学Ph.D.(Economics) 取得、 2010年 慶應義塾大学経済学部准教授

    广瀬?康生

    経済学部 准教授

    研究領域 : マクロ経済学、金融政策、 2000年 慶應義塾大学総合政策学部卒業、日本銀行入行、 2007年 ジョンズ?ホプキンス大学Ph.D.(Economics) 取得、 2010年 慶應義塾大学経済学部准教授

マクロ経済モデルはなぜ必要か。

私の研究の目的は、金融や財政政策の分析に必要なマクロ経済モデルを提供することです。特に、世界中の中央銀行や国際機関が近年盛んに開発?運用を行っている、動学的確率的一般均衡モデル(DSGEモデル:Dynamic Stochastic General Equilibrium Model)を研究対象としています。

政策当局が新たな政策を立案するとき、あるいは政策の変更を行うときに、その効果がわからないまま「试しにやってみよう」というのは许されません。现実の経済を利用して、実験を行うことはできません。そこで、现実の経済を抽象化した连立方程式体系であるマクロ経済モデルによって、シミュレーションを行うのです。政策分析のためのマクロ経済モデルには、现実の复雑な経済构造の理解を助けるべくモデルを単纯化しつつも、実际の経済事象を十分に説明できることにくわえて、政策の波及効果を考えるうえで重要となる経済主体の期待の役割を明示的に取り込む必要があります。顿厂骋贰モデルは、こうした必要性に応えるべく発展してきました。私は、金融市场の不完全性や现実的な経済主体の期待形成といった点に着目し、顿厂骋贰モデルのさらなる発展に贡献する研究を庆应大学で进めていきたいと考えています。

政策の効果を明らかにできる。直感的に面白いと感じた。

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私とマクロ経済モデルの出会いは、学生时代にさかのぼります。庆应大学でケインズ型のマクロ计量モデルを学んでいたとき、直感的に面白いと感じたのです。たとえば、一兆円の财政支出の増加がどのような効果をもたらすのか。その波及するメカニズムと定量的な効果を明らかにできることは非常に面白かった。周囲の友人たちは难しいといって敬远していましたが、复雑な経済を简洁に説明できることにとても兴味を持ちました。ゼミも私一人だけという异例のカタチで、人がやりたがらないことに希少価値も感じていました。就职活动の际には、このまま大学院に进んで研究を続けたいという思いもありましたが、実际の政策の现场を见ることは必ず役に立つと考え、就职を选択したのです。

私が前職でDSGEモデルに出会ったときは、正直、「こんな理論ガチガチのモデルが現実の政策分析に使えるはずがない」と思ったものです。そのとき、職場の先輩から統計学者George Boxの「All models are wrong, but some are useful.」という言葉を教えていただきました。完璧なモデルは存在しないが、その限界を把握しつつ利用することで、社会の役に立つものもある、という意味です。実際、DSGEモデルは、世界中で政策論議のベンチマークとして、頻繁に活用されるようになっています。

热心な学生たちと学べる充実感がある。

日本の大学生はあまり勉强しないという话を耳にすることがありますが、私の授业やゼミを履修している学生を见るかぎり、庆应の学生は非常によく勉强しているという印象を持っています。ゼミの学生は、相当な时间をかけてプレゼンの準备をしているのがわかりますし、大学院レベルのマクロ経済学を理解するために、自主的に数学の勉强会を开いています。また、教室の移动の际に呼び止められて、质问を受けることも珍しいことではありません。勉强しないという一般论とは逆で、とても感心させられます。こうした热心な学生とともに学べることは、私に充実した时间を与えてくれます。

学生たちには、ゼミを大切にしてほしいですね。同じ学问テーマに兴味を持った人が集まる场というのは、ほとんどの人生において、大学时代のゼミしかないでしょう。そこは、议论を重ね、お互いに切磋琢磨できる场なのです。庆应大学の学生たちには、ゼミをそんな意义ある时间として活用してほしいと考えています。

(2010年7月15日取材)

※プロフィール?职位はインタビュー当时のものです。