登场者プロフィール
小室 正紀
経済学部 教授専門:日本経済思想史、特に江戸時代~明治時代の経済思想。福沢諭吉研究。 1973年 慶應義塾大学経済学部卒業、 1975年 同大学大学院経済学研究科修士課程修了、 1978年 同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、 2000年 博士(経済学)、 学術振興会奨励研究員、慶應義塾大学経済学部助手、助教授を経て1996年より現職。 その間、 2003~8年 福澤研究センター所長、 2007~9年 経済学研究科委員長、 2009~11年 経済学部長、 2014年 福澤賞受賞
小室 正紀
経済学部 教授専門:日本経済思想史、特に江戸時代~明治時代の経済思想。福沢諭吉研究。 1973年 慶應義塾大学経済学部卒業、 1975年 同大学大学院経済学研究科修士課程修了、 1978年 同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、 2000年 博士(経済学)、 学術振興会奨励研究員、慶應義塾大学経済学部助手、助教授を経て1996年より現職。 その間、 2003~8年 福澤研究センター所長、 2007~9年 経済学研究科委員長、 2009~11年 経済学部長、 2014年 福澤賞受賞
福泽諭吉を研究する面白さ
研究テーマとその出会い
学生时代は、ほとんど福泽の着作を読みませんでした。読むようになったきっかけは、日本の経済思想を専门としていたので、40代で福泽研究センターの所员になったことです。
その后、1990年代の末から『福沢諭吉书简集』の编集委员の末席をけがすことになり、そのため福沢諭吉の手纸を読みましたし、その手纸に註や解説をつけるために、本格的に福泽の着作も読むようになりました。読んでみると、これが书简も着作も面白く、どんどん梦中になっていったのです。そのような点では、所员とか编集委员という机会をつくっていただいたことがきっかけです。
研究テーマの魅力、面白さ
まず第一に、福泽の文章です。福泽の文章は、明快でリズム感があり歯切れがよく、読んでいて楽しく、しかも説得力があります。
第二には、福泽の书いているものは、その时代と正面から向き合っている议论だからです。しかも、その时代は幕末から明治の产业革命の顷までで、日本が试行错误をしながら近代化や工业化をしようとしている时です。その时代と取り组んでいる面白さです。
第叁には、福泽は时代の流行の议论やはやりの主张にのりません。むしろ、そのような流行に反発し、それに冷や水をかけるような议论をします。しかも、その议论は、みずから観察しデータを集めて行われます。日本に珍しい独立した精神と知性に基づく议论で、読んでいて清々しくさえ感じます。
第四は、福泽の思想を调べていると、日本近代の异なった可能性が见えてくることです。福泽の主张は、日本の近代化の中で実现したものもありますが、多くは取り入れられませんでしたし、その最も根干の部分は现実の日本社会には浸透しなかったと言っていいでしょう。ですから、彼の思想を调べると、现実には実现しなかったけれども、このように进むことも可能であったのかもしれないということがわかるのです。
现代の社会は、さまざまな问题や课题を常に抱えています。そのような课题に直面した时に、日本の近代社会の出発点に立ち返って考えてみることは意味があります。その时、福泽は、近代の出発点で别の可能性をかなりの影响力をもって主张していた者として、振り返る価値があるのです。
学生へのメッセージ
皆さんの、これからの人生の中で気が向いた时、何か少し骨のある本を読んでみたくなった时、何か考え方の手本をほしくなった时、ちょっと伟そうなことを言ってみたくなった时、落ち込んだ时、いつでもいいですから、ぜひ福沢諭吉の着作を読んでみてください。面白いですよ。
(2014年12月取材)
※プロフィール?职位は取材当时のものです。