午夜剧场

慶應義塾

有川 智己 - 教員インタビュー

登场者プロフィール

  • 有川 智己

    経済学部 准教授

    専門:コケ植物の系統分類学、 1997年 東京大学理学部生物学科植物学課程卒業、 2003年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(博士(理学)) 広島大学大学院理学研究科助手、慶応義塾大学経済学部助教(有期)、鳥取県立博物館主任学芸員などを経て2013年4月より現職

    有川 智己

    経済学部 准教授

    専門:コケ植物の系統分類学、 1997年 東京大学理学部生物学科植物学課程卒業、 2003年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(博士(理学)) 広島大学大学院理学研究科助手、慶応義塾大学経済学部助教(有期)、鳥取県立博物館主任学芸員などを経て2013年4月より現職

高校生のときに手伝った调査がきっかけでコケ植物の道へ。すぐ足元にも満ちあふれている生物の多様性を意识してほしい。

研究テーマとその出会い

高校生のとき、生物部で、顾问の先生のコケの分布调査を手伝ったのがきっかけです。当时全国の都市近郊で、ミカヅキゼニゴケという外来种のコケが急速に分布を広げていたのですが、その状况を调べる调査を学校ぐるみで行っていたのです。手伝っているうちに、植物や自然について详しい人たちにも意外に知られていないコケの美しさやおもしろさに惹かれ、コケを调べ始めました。

コケなんていう、人间の生活にあまり直接役立たないものを専门にしていると、「どうして?」「なんで?」「きっかけは?」と言うことをよく闻かれるので、そのたびにこのような説明をしています。高校生の时から兴味を持っていたというと、よほどの変わり者とおもわれたり、妙に感心されたりしますが、别に、コケ一筋、初志贯彻、なんてつもりはありませんでした。学科选びや大学院进学などの局面ごとに、柔软に进路选びをしていたつもりなのですが、いろいろな偶然や流れが重なって、ずるずるとコケの研究の道に进んで行きました。

研究テーマの魅力、面白さ

出会いはたまたまだったのですが、コケ植物は地味ながらもおもしろい存在です。とくに、コケ植物の美しさは、多くの人に知っていただきたいポイントです。日本庭园や亜高山帯の林床に一面に広がるコケの绒毯も美しいのですが、そのような「集団の美」の他に、ぐっと数センチメートルまで近寄ってルーペで覗いたときの、コケ植物の茎や叶の精緻な「构造の美」も、光学顕微镜で透过光によって観察する细胞レベルの「ミクロの美」も、コケ植物の魅力です。野外で眺めて楽しめ、寄り添って覗いて楽しめ、また持ち帰って顕微镜でも楽しめる、一粒で3度楽しめるのがコケ植物です。生物学的にも他の植物にないユニークな特徴が多く、植物科学の可能性をひろげる存在だと思っています。

学生へのメッセージ

私が専门としているのはコケ植物ですが、庆应义塾ではその専门を轴に、生物界のすさまじく幅広い多様性と长い进化の歴史を讲义などで绍介しています。普段の生活の中で、私たちのすぐ足元から地球のすみずみまでが様々な生き物に満ちあふれているということや、その生き物の复雑で絶妙なバランスの中で私たちも活かされているということを、意识することはなかなかないかもしれません。これからの社会で先导的な役割を担う学生の皆さんには、环境问题などに対峙するためにも、絵空事ではない豊かな自然観?生命観を身につけていただきたいと思います。

(2013年12月取材)

※プロフィール?职位は取材当时のものです。