登场者プロフィール
迫 桂
経済学部 専任講師研究領域 : 英語英米文学(20世紀後半以降のイギリス小説)、 1999年 学習院大学英米文学科卒業、 1999年?2000年 オックスフォード大学マートン?カレッジ訪問大学院生、 2002年 学習院大学大学院イギリス文学専攻博士前期課程修了、 2007年 ウォリック大学大学院英語比較文学科博士課程修了(PhD)、 2008年 東京大学大学院人文社会系研究科英語英米文学専門博士課程単位取得退学2009年より現職
迫 桂
経済学部 専任講師研究領域 : 英語英米文学(20世紀後半以降のイギリス小説)、 1999年 学習院大学英米文学科卒業、 1999年?2000年 オックスフォード大学マートン?カレッジ訪問大学院生、 2002年 学習院大学大学院イギリス文学専攻博士前期課程修了、 2007年 ウォリック大学大学院英語比較文学科博士課程修了(PhD)、 2008年 東京大学大学院人文社会系研究科英語英米文学専門博士課程単位取得退学2009年より現職
「现実」を言叶にすることへの兴味が、研究の始まり。
「言叶」というものに、子どもの顷から兴味がありました。叶に触れる感覚、机を叩いたときの音、「木が目の前に存在している」という物质世界を认识する感じ。そうした、私たちが「现実」と感じているものは、言语にどう表されるのか、と。一方で、异なる文化?世界を知りたいという愿望が强く、よく地図を眺めて见知らぬ地を想像していました。そんな私が、言叶と外国、2つの兴味を満たすものとして心引かれたのが、イギリス文学だったのです。
私が特に関心をもったのはリアリズム小説でした。一般的にリアリズム小説は、现実を详细に客観的に描くタイプの小説だとされていますが、その形式や手法、根底にある価値観や歴史的な成立过程について多様な议论が行われてきました。
私が研究対象とする20世纪后半以降のイギリス文学は、时代の流れと相まって、伝统的なリアリズム小説を见直す动きが特に强くなります。中でも础?厂?バイヤットという作家の作品には、私が子どもの顷から兴味を抱いていた「现実を言叶にする」ことに対する意识が强く表れていました。さらにこれが、自分とは异なる存在を尊重し、言叶で诚実に描くという伦理的な问题としても捉えられていることに気づき、研究成果を博士论文にまとめました。现在は、海外移住、在留、移动の経験をテーマにした文学に関心があります。全く异なる研究のように思われるかもしれませんが、自分と异なる存在との出会いをいかに経験し、表现するか、という点は共通しているのです。
大学生活の早い时期に「问题の见つけ方」を身に付けて欲しい。
慶應大学経済学部では、1、2年生が学ぶ日吉キャンパスで英語を専門に教えています。経済学部の英語の授業は、「英語を学ぶ」のではなく「英語で学び、考える」という視点でデザインされています。例えば一年生の春学期に履修する「Study Skills」では、分析的に読み、論理的に議論を組み立て、それを効果的に表現する力を伸ばすことを目指しています。このように英語の枠を超え、大学の外でも役に立つ実践的スキルを身につけられるのは経済学部の英語プログラムの強みだと思います。
日吉キャンパスの学生たちと同じ时期の自分のことを思い起こせば、いざ「兴味のある问题を见つけてとことん追究しなさい」などと言われたところで、问题をどうやって见つければいいのかに悩む日々でした。そうした私自身の経験を踏まえ、担当する英语セミナーでは、どうやって问题を见い出し考察していくかをトレーニングすることに力を入れています。例えば、映画や広告を见るときに、歴史的?政治的背景を踏まえて分析すると、别の捉え方ができるかもしれない。「当然」とされている事柄を一歩离れたところから见る姿势を大学の早い时期から身に付けていれば、问题を见つけることはもちろん、考察する力も养われるはずです。
好奇心のアンテナを常に大きく広げておく。
庆应义塾大学には学びと出会いの机会があふれています。开讲されている授业科目の多様性、さまざまなプログラムやプロジェクト、最新の学习施设や研究所、これほど恵まれた大学环境はめったにないものです。好奇心を刺激するものが多くて目移りしてしまうくらいではないでしょうか。
経済学部の学生たちは、将来の进路についての意识が高く、大学生活への期待も大きいと思います。しかし、入学したばかりの时期は、やりたいことが定まっていない人が大半なのですから、焦ることはありません。まずは、问题の见つけ方から覚えていけばいい。例えるならそれは、自転车の乗り方を覚えるのと同じです。自転车に乗れるようになれば、自分の力でいろいろなところに行くことができます。その分、视野も体験できることも広がります。
やりたいことが定まるまでは、将来への选択肢と可能性をできるだけ増やすことを心がけ、好奇心のアンテナを常に大きく広げておく。试行错误しつつも、今という时间を丁寧に生きながら、自分で考えて何かを选択する力を身に付けていって欲しいと思っています。
(2009年5月28日取材)
※プロフィール?职位はインタビュー当时のものです。