执笔者プロフィール

松浦 淳介(まつうら じゅんすけ)
法学部 専任講師専门分野/政治学?现代日本政治论

松浦 淳介(まつうら じゅんすけ)
法学部 専任講師専门分野/政治学?现代日本政治论
近年、日本政治に関する报道や论评の中で「忖度」という言叶が多用されるようになっている。安倍长期政権下で大きな问题となった森友?加计问题では、安倍首相などに対する官僚の忖度がたびたび指摘され、忖度は2017年の流行语大赏にも选ばれた。
他方で、政治学の分野では、忖度は「予測的対応(anticipated reaction)」として古くから議論されており、政治学が重視する影響力関係の解明において、最も重要な概念のひとつとされている。通常、AとBとの間の影響力関係に関しては、AがBに対して直接的に権力を行使し、Bの行動を変化させることに注目が集まるが、一方で、BがAの意向を忖度し、それに沿うような行動をとることもBに対する大きな影響力行使である。前者はAのBに対する明示的影響力であるのに対して、後者は黙示的影響力と呼ばれる。
これまで私が分析の対象としてきた日本の国会に関していえば、各省庁の官僚によって企画?立案される内阁提出法律案(阁法)に対し、国会が修正や否决を通じて、どれだけその成立を阻んでいるかということが重视される倾向にあり、その多寡が国会に対する评価に直结してきた。しかし、国会の影响力を包括的に捉えるためには、官僚がいかに国会(特に両议院の多数派)の政策选好などを忖度して阁法を準备しているかについても検讨することが不可欠になる。
ただし、森友?加计问题において、官僚がどのような忖度を行ったのかを他者が立証することが困难であったように、忖度に基づく黙示的影响力を観察することは方法论上、难しい课题とされている。また、仮に谁かの忖度を実証できたとしても、実际の政治现象は単一のアクターによる一方的な忖度の结果ではなく、各アクターによる忖度とそれに基づく相互作用の帰结として生じる。たしかに、日本の首相は行政部门を统括する执政长官として、官僚などによって忖度される対象であるが、首相もまた与野党、官僚、マスコミ、有権者などを忖度しながら政権运営を行うのである。
このように、各アクターの忖度に基づく复雑な政治现象を理解することには、さまざまな困难が伴うものの、一方でそれが実証的な政治学研究の醍醐味であり、また人间社会とは何かを考える重要な手がかりともなる。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。