执笔者プロフィール

鹤冈 路人(つるおか みちと)
総合政策学部 准教授専门分野/现代欧州政治、国际安全保障

鹤冈 路人(つるおか みちと)
総合政策学部 准教授専门分野/现代欧州政治、国际安全保障
欧州の政治や国际関係が専门で、NATO(北大西洋条约机构)を中心に研究してきた。ただ、そうすると自然にNATO以外の同盟も気になってくる。日本人として日米同盟は当然のこと、米国の他の同盟からも目が离せない。
そうしたなかで、昨年11月、5日で叁都市という强行日程の讲演行脚だったものの、オーストラリアを访れる机会があった。米豪同盟を间近にみる絶好の机会である。
米英関係の类推で、「豪州にとっての対米同盟はDNAの一部である」という仮説を先方に繰り返し投げかけたところ、否定した人は一人もいなかった。议论のなかから、日本との违いを含め、特笔すべきは以下の2つである。
第1に、政府関係者を含め、彼らのトランプ政権批判の真剣度が印象的だった。「米国が决定を误れば豪州に直接影响し、逃れられない」という意识が强い。米国のほぼ全ての戦争に参加してきた豪州にとって、米大统领の决定は自らの生死に直结する。このリアルな感覚の度合いが日本と异なる。
第2に、対外関係における究极の选択肢として、米国をとるのか中国に寝返るのかという议论は豪州で盛んだ。しかし、実际のところは、歴史や文化、言语に照らしても、米国と袂を分かつ可能性は限りなくゼロに近い。个别の政策に関しては米国と立场を异にすることがあっても、国家の运命がかかるときには、アングロサクソンとしてのアイデンティティがやはり大きく作用する可能性が高い。
なにも国际関係を人种で説明しようということではない。それでも、「日米関係に米英関係の真似は无理」という指摘は根强い。最新鋭戦闘机の导入でも宪法改正でも超えられないなにかが存在するのだろう。これは无视できない。
私自身は、同盟は冷彻な国益计算に基づくものだというリアリストの立场である。しかし、上述のように米豪同盟をみてみると、アイディアやアイデンティティを重视するコンストラクティビズムの有効性も否定できない。
国益の変化に応じて柔软に同盟を组み替えるという、18世纪や19世纪のヨーロッパのような外交は、今日の世界では难しい。21世纪の到达点がDNAの同盟への回帰だとすれば皮肉だが、だからこそこの分野は人间味もあり、兴味が尽きない。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。