午夜剧场

慶應義塾

増井俊之环境情报学部教授が日本ソフトウェア科学会2020年度基礎研究賞を受賞

公开日:2021.10.05
环境情报学部/総合政策学部/政策?メディア研究科

2021.10.05

増井俊之环境情报学部教授が、日本ソフトウェア科学会2020年度基礎研究賞を受賞し、9月3日に行われた「日本ソフトウェア科学会第38回大会」の特別講演に登壇しました。

日本ソフトウェア科学会は、计算机ソフトウェアに係わる科学?技术の研究を盛んにし、またその普及をはかり、関係诸部面とも协力して学术文化の向上発展に寄与することを目的として活动しています。

基础研究赏は、ソフトウェア科学分野の基础研究において顕着な业绩を挙げた研究者に対して、基础研究赏を授与しその功绩を称える制度として2008年度に开设されました。

増井教授は长年にわたりユーザインタフェースシステムの基本技术の研究を行っており、社会で広く利用されている多くの研究成果と、本分野における発展への寄与、また学会の运営や执笔活动など、顕着な业绩と贡献が评価され、今回の受赏に至りました。

増井俊之教授のコメント

私は現在慶應SFCで先進的なユーザインタフェースの研究を行っています。今回の私の授賞理由は、長年にわたる「ユニバーサルなユーザインタフェース」の研究が評価されたものです。私はSFCに来る以前から長年にわたってコンピュータのユーザインタフェースの研究を行ってきました。ソニーコンピュータサイエンス勤務時に開発した予測型日本語入力システム「POBox」や、Apple Inc.勤務時に開発した「フリック入力」は現在多くの携帯電話やスマートフォンで利用されています。また、優れたユーザインタフェースを実現するためのビジュアライゼーションシステムやプログラミングテクニックなどの研究も行なっており、SFCの授業や研究会で指導を行っています。

私がユーザインタフェースの研究を開始したのは30年以上前のことです。コンピュータサイエンスの一部としてユーザインタフェースの研究は現在は重要なものと考えられていますが、30年前はあまりそういう意識は共有されていませんでした。Xerox PARCなどで先進的な研究が行なわれてきた結果、Apple社のMacintoshのような、誰もが使えるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を搭載したパーソナルコンピュータが広まりつつありましたが、将来はユーザインタフェースの研究がさらに重要になると考え、ユーザインタフェースの研究者が議論を行なうためのワークショップ「WISS」(Workshop on Interactive Systems and Software)を1993年に設立しました。WISSはソフトウェア科学会のワークショップとして毎年開催されており、ユーザインタフェース研究で最もアクティブな学会として知られています。

ひと昔前はコンピュータは専门家が使うものでしたから、ユーザインタフェースも専门家向けのものがあれば十分だったかもしれません。しかし现在のコンピュータは谁もが利用するものになっており、将来はむしろ弱者を助けるという侧面の方が重要になってくると思われます。かな汉字変换や予测入力といった日本语入力システムは、汉字を覚えるのが苦手な人でも手が不自由な人でも简単に文章を书けるようにしたものだと言えます。また様々な検索システムは、记忆するのが苦手な人间を助けるシステムだと考えることもできるでしょう。このように、将来のコンピュータは人间を助けることが大きな用途となり、そのためのユーザインタフェースが非常に重要になってくると考えられます。

谁もが使えるコンピュータのインタフェースのことを「ユニバーサルなユーザインタフェース」と言います。私は、长年にわたってこういう方向の研究を行ってきたことが评価されて赏をいただくことができました。受赏に感谢しつつ、今后もさらに研究开発に迈进していきたいと考えています。

発信元:湘南藤沢事務室 総務担当