午夜剧场

慶應義塾

「ねじれ」と「曲がり」の组み合わせが形作る胚の体轴回転

-异なる制御机构を持つ2つの运动成分を分离し、非対称な构造が生まれる仕组みを解明-

公开日:2026.02.05
広报室

庆应义塾大学

庆应义塾大学大学院理工学研究科の博士課程3年 小暮悠暉、同大学理工学部生命情報学科の堀田耕司准教授、金沢大学 ナノ生命科学研究所の奥田覚准教授、北里大学 データサイエンス学部 岡浩太郎教授らは、脊索動物ホヤを用い、高解像度 3D 形態解析と数理モデルに基づくねじれ量の定量化により、胚発生期にみられる体軸回転が、「左向きの曲がり(Bending)」と「時計回りのねじれ(Twisting)」という、独立して制御される二つの運動が同時に進行する複合現象であることを明らかにしました。

体轴回転(础搁)は、マウス、ラット、ニワトリ、爬虫类などの脊椎动物の初期胚に広く见られ、胚の形を形成するために重要な役割を果たす形态形成运动です。不思议なことに、この回転方向や回転角度は动物ごとに决まっていますが、これまでその几何学的要素や方向性を制御する分子メカニズムは不明でした。

研究グループは、発生过程がシンプルかつ迅速で、少数の细胞で构成された胚をもつホヤ(Ciona robusta)の胚に着目し、体轴回転时の胚の精密な定量解析を行いました。その结果、体轴回転は「ねじれ」と「曲がり」の复合运动であり、「曲がり」は、狈辞诲补濒遗伝子の発现パターンに依存し、左向きに决定される一方、「ねじれ」は狈辞诲补濒の発现パターンに依存せず、常に时计回りであることを特定しました。また、罢骋贵-βシグナルを阻害すると、胚全体のねじれの向きはランダム化しましたが、胚の局所ごとのねじれの総量自体は野生型と同程度でした。すなわち、罢骋贵-βはねじれそのものではなく、ねじれの方向の统一を担っている可能性が示唆されました。

本成果は、体轴回転という复雑な形态形成运动を、「曲がり」と「ねじれ」に分解し、分子的な制御との関连を明らかにしたものです。ヒトを含む脊索动物の初期胚において、非対称な构造が生じるしくみの解明につながると期待されます。

本成果は発生生物学の国际専门誌『Developmental Biology』2026年2月に掲载されました。

プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。

プレスリリース(笔顿贵)