2022/12/14
庆应义塾大学医学部
庆应义塾大学医学部脳神経外科学教室の山田浩貴助教、戸田正博教授、同生理学教室の加瀬義高助教、岡野栄之教授らの共同研究グループは、くも膜下出血の発症早期に大脳皮質全体に神経炎症が及ぶことにより、神経細胞死が引き起こされ、重症となることを明らかにしました。
くも膜下出血は、脳动脉瘤の破裂によって発症し、现代でも死亡率が高い疾患であり、完全に社会復帰できるのは全患者の约1/4に过ぎないという重篤な疾患です。また、破裂した动脉瘤が再破裂しないようにするための外科手术は确立していますが、神経细胞に障害が生じないように保护をするような治疗法は确立していません。
本研究グループは、重症度别のくも膜下出血のモデルマウスを作成し、発症24时间后に大脳皮质全体に広范な神経炎症、并びに神経细胞死が生じていることを発见しました。これまで、くも膜下出血の発症72时间以内の早期の障害が重要であることは注目されていましたが、障害部位は出血が起きた部位に限定されず、脳全体に神経炎症が波及して、神経细胞死が起きていることはわかっていませんでした。
大脳皮质は运动机能や长期记忆などの高次脳机能を担っているため、その保护は非常に重要であり、本研究结果は、くも膜下出血発症后の超急性期での大脳皮质全体の炎症抑制が効果的であることを示唆する结果です。また、大脳皮质が広范囲に伤害されることが、くも膜下出血后の社会復帰を妨げる重篤な症状を説明できる病态の一つと言えることがわかりました。
将来的には超急性期における神経炎症抑制がくも膜下出血の治疗戦略として临床応用されることが期待され、研究グループはどのように神経炎症を抑えれば効果的な治疗なのか、検讨を始めています。本研究成果は、2022年12月14日(日本时间)に国际学术雑誌Inflammation and Regenerationに掲载されました。
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