2020/12/23
庆应义塾大学医学部
庆应义塾大学医学部坂口光洋記念講座(オルガノイド医学)の佐藤俊朗教授、杉本真也助教、同内科学(消化器)教室の戸ヶ崎和博助教、金井隆典教授らの研究グループは、悪性度が高く、胃粘膜の表面に現れずに広がっていく胃がんで「スキルス胃がん」の別名で呼ばれることもある、びまん性胃がんの一種「印環細胞がん」が形成される過程を患者由来のオルガノイドを用いることにより初めて明らかにしました。
胃がんの中でも特に悪性度の高いびまん性胃がんは、「印环细胞がん」と「低分化腺がん」という2种类のがん细胞で构成されている场合が多く、特定のがん细胞だけを狙い撃ちする标的治疗が効かないがんとして恐れられてきました。びまん性胃がんがなぜこのように异なる种类の细胞から形成されているのか、そのメカニズムは不明でした。
今回、研究チームはびまん性胃がん患者のがん细胞をオルガノイドと呼ばれる技术で培养し、低分化腺がんがこれまで别个のがんだと考えられていた印环细胞がんへと周囲の环境に応じて変化することを実証しました。さらに研究チームは、遗伝子编集と独自の培养技术で正常な胃の细胞を印环细胞がんへと変化させることにも成功しました。
本研究は、遗伝子変异と肿疡周囲の环境に応じてどのように印环细胞がんが形成されるのかについて初めて明らかにしたものであり、今后胃がん根治を目指した新たな治疗开発の足掛かりとなることが期待されます。
この研究成果は、2020年11月16日(米国东部时间)に米科学誌『骋补蝉迟谤辞别苍迟别谤辞濒辞驳测』のオンライン版に掲载されました。
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