2020/12/16
庆应义塾大学医学部
血管とリンパ管は、别々のネットワークを全身に张り巡らせ、それぞれ独自の机能を発挥します。両者は、最终合流地点である颈部の静脉角まで一切接続すること无く、各々が独立したネットワークを形成します。しかしながら、血管とリンパ管、特に静脉とリンパ管の特徴?构造はほとんど见分けがつかないほど酷似しており、両者がお互いをどのように见分け、独立性を担保しているのかは、古くからの疑问として残されてきました。
庆应义塾大学医学部解剖学教室の田井育江専任講師、久保田義顕教授らは、同内科学(循環器)教室、同外科学(一般?消化器)教室、同形成外科学教室、同先端医科学研究所、横浜市立大学、熊本大学、米国NIHなどとの共同研究で明らかにしました。
今回、多発性肺嚢胞、肾がん、线维毛包种などを典型的症状とする叠颈谤迟-贬辞驳驳-顿耻产别(叠贬顿)症候群の原因遗伝子として知られるフォリクリン(贵濒肠苍)に関し、これを血管内皮细胞で欠失させると、血管のところどころで「リンパ管もどき静脉内皮细胞」が生じ、血管がリンパ管を接続すべき対象と误认识してしまうことを见出しました。
今回の结果は、がんの外科治疗などの后遗症として起こるリンパ浮肿に対する治疗への発展の可能性を秘めます。リンパ浮肿においては、リンパ节郭清の结果、リンパの还流机能が低下し上肢?下肢に深刻な浮肿(むくみ)が生じますが、贵濒肠苍のシグナル経路に介入することで、局所で薬剤的に静脉-リンパ管シャントを创出できれば、リンパ浮肿の画期的治疗になると考えます。
本研究成果は2020年12月9日(米国東部時間)の『Nature Communications』オンライン版に掲載されました。
プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。