2020/06/16
庆应义塾大学医学部
庆应义塾大学医学部外科学教室(一般?消化器)の尾原秀明准教授、竹内優志助教、北川雄光教授らのグループは、日本で開発された手術部位の消毒薬「オラネキシジン」が、現在国内で汎用されているヨウ素系消毒薬と比較して、手術部位感染のリスクを半減させることを医師主導型前向き無作為化比較試験で明らかにしました。
手术部位感染は手术后に生じ、あらゆる手术に起こりうる最も一般的な合併症の1つです。术后死亡の原因にもなり、入院期间の延长や整容性が损なわれるといった患者さんの苦痛、医疗费の増大にもつながります。胃がんや大肠がん、肝臓がんといった消化器外科领域の手术では、约10人に1人の割合で手术部位感染が生じると报告されています。
手术部位感染に対する最も基本的かつ重要な対策は、手术直前に行う切开部位の外皮消毒です。外皮用消毒薬として、日本では半世纪以上もの间、主にヨウ素系消毒薬が用いられてきましたが、近年ではメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(惭搁厂础)やバンコマイシン耐性肠球菌(痴搁贰)といった従来の消毒薬に抵抗性を示す菌の手术部位感染が报告されるようになり、これらの菌にも効果を示す新たな手术部位消毒薬の开発が望まれてきました。
オラネキシジン消毒薬は株式会社大塚製薬工场で开発され、2015年に発売开始となった新规消毒薬で、上记の耐性菌に対しても强い杀菌力と速効性を有しています。本临床试験で、手术后30日间の手术部位感染発生数は、ヨウ素系消毒薬使用群293例中39例(13.3%)であったのに対し、オラネキシジン消毒薬使用群では294例中19例(6.5%)と半减したことが明らかとなりました。
この研究成果は消化器外科领域のみならず、あらゆる领域の手术や医疗処置に応用可能で、医疗现场で多くの患者さんに役立つことが期待されます。また、手术部位感染を简便に抑制することにより、医疗费抑制効果も予想されます。日本から世界に向けて、新たな手术部位感染予防策のエビデンスを発信することができました。
本研究は6月15日(英国時間)、英国の国際医学雑誌 『The Lancet Infectious Diseases』(ランセット?インフェクシャス?ディジーズ誌)の電子版に掲載されました。
プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。