午夜剧场

慶應義塾

Challenge Grant: ナノ粒子による難治がんに対する免疫療法の開発

公开日:2025.06.30
KGRI

创造

研究概要

难治がんに対する治疗法として、免疫细胞を薬として使う免疫细胞疗法が期待されている。特にキメラ抗原受容体(颁础搁)导入罢细胞疗法は、难治性の血液がんに対して高い治疗効果を示し、実临床に导入されている。しかし、大部分のがん种では颁础搁-罢细胞疗法は一过性の有効性にとどまり、持続的な治疗効果は得られていない。末梢血液中を循环する血液がんと异なり、肿疡块を形成する固形がんでは、本来がん组织近くのリンパ节で罢细胞が共刺激、サイトカインなどの复合的なシグナルを伴う抗原提示(プライミング)を受けることで、がん组织に游走する。本研究では颁础搁-罢细胞にこの仕组みを付与するため、复合的な免疫细胞活性化シグナルを诱导するナノ粒子を开発する。これにより人工的に颁础搁-罢细胞に対するプライミング?肿疡组织への游走を行える抗原提示システムを开発し、再発?难治性の固形がんを标的とした颁础搁-罢细胞疗法の新规治疗戦略の确立を目指す。研究代表者は、既に细胞膜小胞を用いた开発を通じて罢细胞の活性化に寄与する免疫制御分子について知见を得ている。これらの分子群を研究协力者?松原が有する生体ナノ粒子设计技术を応用して、ナノ粒子コアを様々なサイズで调整しながら、最适なプライミングを行える人工粒子を合成する。

2025年度事业报告

■当该年度事业计画に対する実施内容、および研究成果と达成度

当该年度は、研究代表者?笼谷がタンパク质合成した免疫制御分子(二重特异性抗体や共刺激分子など)を、研究分担者?松原が人工ナノ粒子表面上にコンジュゲーションを行い、机能评価を进めた。搭载する分子によっては、细胞膜上に分子を埋め込んだ场合と异なり、十分な罢细胞活性化作用が得られないことがわかり、搭载分子の机能発现には単に表面に発现させるのでは不十分で、膜上の可动性や距离なども関わることが示唆された。一方、搭载分子についてはこれまで検讨していたプラットフォームである细胞膜小胞を発展させて、细胞外小胞を活用することも试した。これにより粒子のサイズ?形状がより均质化し、固形がんモデルでも既存の単一薬剤と比较して高い抗肿疡効果が得られることを确认した。さらに、免疫制御分子の作用によって、生体内のがん特异的罢细胞の増生が肿疡组织中で促されることを见出した。

■公刊论文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内?国际)、イベントなど社会贡献の実绩(年月日、场所)

摆主な学会発表闭
国内学会:3件、国际学会:1件

[社会貢献実績] 市民公開講座
1. がんを免疫細胞で治す, 籠谷勇紀, JSTグローバルサイエンスキャンパス, 2025/12/26, 国内.
2. がんを免疫で治す, 籠谷勇紀, 全国がんプロ協議会 市民公開シンポジウム, 2025/8/30, 国内.
3. がんを免疫で治す, 籠谷勇紀, 第43回日本癌学会市民公開講座, 2024/6/23, 国内.

■プロジェクト活动を通じて特に成果を挙げた事柄

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2024年度事业报告

■当该年度活动计画に対する実施内容、および研究成果と达成度

当該年度は、研究代表者?籠谷がこれまでに持つ細胞膜小胞のデータに基づき、研究分担者?松原が種々の分子を搭載した人工ナノ粒子合成を進めた。搭載する分子については、細胞膜小胞のプラットフォームを活用して、in vitroの実験系でT細胞の細胞傷害活性、サイトカイン分泌、増殖などの誘導効果を指標として検討を進めた。さらに、in vivoにおいても血液腫瘍モデル、及び固形がんモデルを用いて、細胞膜小胞の効果検証を行った。特に固形がんモデルでは腫瘍微小環境による免疫抑制作用があるため、これを膜小胞上の免疫制御分子搭載により環境改変を行える可能性があると考え、種々のサイトカイン、免疫チェックポイント分子について検証を行った。治療効果を指標に複数の有用な分子、及びその組み合わせの有効性を示した。

■公刊论文数(件数と主たる公刊誌名)、学会発表件数(国内?国际)、イベントなど社会贡献の実绩(年月日、场所)

[論文] 1件

Ito Y, Kasuya H, Kataoka M, Nakamura N, Yoshikawa T, Nakashima T, Zhang H, Li Y, Matsukawa T, Inoue S, Oneyama C, Ohta S, Kagoya Y. Plasma membrane-coated nanoparticles and membrane vesicles to orchestrate multimodal antitumor immunity. J Immunother Cancer. 2025;13(1):e010005. doi:

摆主な学会発表闭

国内学会:6件、国际学会:3件

■プロジェクト活动を通じて特に成果を挙げた事柄

上记の论文実绩で示されるように、膜小胞については様々な免疫制御分子を搭载しながら治疗効果を复数の肿疡モデルで実証して、国内外の学会発表において注目されたほか、学术论文として公表することができた。特に従来の免疫疗法では持続的な有効性が乏しい固形肿疡モデルにおいても抗肿疡効果が见られており、复数の分子搭载による効果であると考えられた。また本プロジェクトで进めるナノ粒子への分子搭载についても、コンジュゲート率の検讨を进めて、プロトコール开発において着実な进捗を达成できた。

メンバー

研究代表者

笼谷 勇纪

教授医学部肿疡免疫学

松原 辉彦

准教授理工学部ナノ粒子工学

筒井 正斗

助教理工学部ナノ粒子工学