执笔者プロフィール

宫本 大辅(みやもと だいすけ)
総合政策学部 准教授専门分野/社会言语学、中国语教育

宫本 大辅(みやもと だいすけ)
総合政策学部 准教授専门分野/社会言语学、中国语教育
私は现在、湘南藤沢キャンパスで使用する中国语教材を作成しています。その过程で中国语の面白さを再认识したため、ご绍介します。周知の通り、中国语は声调言语であるため、中国语の発音を表すローマ字の缀りが同じであっても、声调(迟辞苍别)が异なれば、全く别のものを指します。
例:mǎi 买 買う、mài 卖 売る
yǎnjing 眼 目、yǎnjìng 眼镜 眼鏡
また、文で発話する際には、声調に加えてストレスの位置にも気を配る必要があります。なぜなら、ストレスを置く位置によって文の内包的意味が若干変化するからです。例えば、例文(1)は、どこにもストレスを置かずに発した場合、「彼は私のケーキを食べた」という事実を描写する文となります。ですが、aのように" tā(他)"にストレスを置くと、ケーキを食べたのが、他の誰でもない「彼」であることが強調されます。また、bのように" wǒ de(我的)"にストレスを置くと、他の者のケーキではなく、「私の」ケーキが食べられてしまったという意味になります。そして、cは若干特殊な例ですが、" 肠丑ī濒别(吃了)"にストレスを置くと、本来食べるべきではないものを食べてしまったという意味になります。
(1)他吃了我的蛋糕。
a罢ā肠丑ī濒别 wǒ de dàngāo.(彼が私のケーキを食べてしまった)
b 罢ā 肠丑ī濒别wǒ de诲à苍驳ā辞.(彼が私のケーキを食べてしまった)
c 罢ā肠丑ī濒别wǒ de 诲à苍驳ā辞.(彼が私のケーキを食べてしまった)
第2外国语としての中国语教育では、语法と语汇の习得に重点が置かれ、上记のような内容が扱われることはありません。そのため、学习者はこういった概念に触れる机会がないまま学习を终えるか、実际に中国に赴き、中国语ネイティブとコミュニケーションを取る中で体得することになります。
もちろん、语法と语汇は中国语を学习する上で不可欠な要素です。しかし、ネイティブとコミュニケーションを取る际は、当该言语の言语习惯を理解した上で、発话の内包的意味をくみ取り、不要な摩擦を回避することが肝要です。
したがって、発话とその内包的意味を音声の面からも学ぶことができる、より実践的な中国语教材を作成する必要があるのです。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。