执笔者プロフィール

花冈 健二郎(はなおか けんじろう)
薬学部 教授専门分野/ケミカルバイオロジー、分子イメージング

花冈 健二郎(はなおか けんじろう)
薬学部 教授専门分野/ケミカルバイオロジー、分子イメージング
「蛍光」というと何を思い浮かべるでしょう。直ぐに思いつくものは、蛍光ペンかも知れません。私が大学生の顷、东京大学大学院薬学系研究科の教授であった长野哲雄先生が讲义の中で(讲义自体は薬物代谢学でしたが……)、入浴剤のバスクリンの緑色はフルオレセインという蛍光色素であると言っていたことを思い出します。こういったことから、単に蛍光=明るくキラキラする色といった印象を持っていました。
そういう意味でも、(大学院から蛍光を研究することになりますが)大学生の途中まではちゃんと蛍光を理解していなかったかも知れません。例えば、蛍光色素の粉末を水に溶かし、暗闇に放置しているだけでは明るい蛍光は観察できません(このこともちゃんと理解していませんでした)。蛍光というのは、蛍光色素が吸収する波长の光を照射することで初めて蛍光を発します。游园地や水族馆のアトラクションでブラックライトに晒されたときシャツが青白く光るのは蛍光だと思います。现在、我々グループでは、特定の生体分子を捉えて蛍光が辞蹿蹿から辞苍に変化する机能を持つ蛍光色素(蛍光プローブといいます)の开発を行っています。20年前にはとりあえずつくってみて评価するといった泥臭いトライ&エラーが主流でしたが、现在では、蛍光プローブの高度なデザインが可能となり、様々な蛍光プローブが论理的に开発可能になっています。
生命科学研究において、现在、最も蛍光が重宝される场面が「蛍光イメージング」です。蛍光イメージングとは、例えば、蛍光プローブを生きた细胞の中に导入し蛍光顕微镜によって観察することで、生きた细胞の中で起こっている生命现象をリアルタイムで観察する手法です。こういった技术によって、细胞の中に留まらず、动物の臓器内での様子も観察できるようになっています。このような生体内の観察を可能にする蛍光イメージングの重要性は、ノーベル化学赏が2008年に「緑色蛍光タンパク质(骋贵笔)の発见と応用」に、2014年に「超高解像蛍光顕微镜の开発」に、2023年に「量子ドットの発见と合成方法の発明」に対して赠られたことからも窥えます。新たな蛍光プローブの开発研究では、これまでに见られなかった未知の生命现象を自分の目で见られるようになることがワクワクさせ研究の醍醐味となっています。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。