执笔者プロフィール

藤野 明浩(ふじの あきひろ)
医学部 外科学(小児)教室教授専门分野/一般小児外科学、ライフサイエンス

藤野 明浩(ふじの あきひろ)
医学部 外科学(小児)教室教授専门分野/一般小児外科学、ライフサイエンス
私は全国でも1000人余りの一般小児外科医のうちの1人です。子どもの外科的疾患は少ないのですが、その中で紧急性が求められることが多く、一方で稀で难治性の疾患を速やかに诊断して治疗を行える知识と経験をもって一人前とされるため、実は小児外科医の修业はなかなか大変です。
さて、私が小児外科见习いを始めた顷、首の巨大リンパ管肿の子がいました。この病気は、胎生期の形成异常によりリンパ液の循环するリンパ管ネットワークの一部が袋状に膨らんだもの(リンパ嚢胞)が集まって肿瘤を形成します。悪性ではありませんが、外见上大きな问题になったり、気道が押しつぶされたりします。治疗は难しく一部の患者さんは一生病気を背负っていかねばなりません。しかし、当时、详しい研究はなく见込みのある治疗法はありませんでした。そこで、これは自分で解明していくしかないと考えたのでした。以来、切除した病変の组织から细胞の性质を调べる研究や、难治性の患者さんに対する治疗费助成のための全国実态调査と难病指定への提言、一般?医疗者向けの贬笔作成、そして新规治疗法の开発?治験、と様々な方面へ研究を进めてきました。
私の活动は私たちの业界ではだんだん知られるようになりましたが、一方でリンパ管肿の根本解决に取り组む研究者が少ないこともあり、私は、运命により自分に课せられた使命は大きいのだ、と次第に思い込むようになり、それに伴い1つのジレンマを感じるようになりました。つまり、リンパ管肿を睨みつつも、小児外科医の本务としてあらゆる疾患を适切に诊疗する一流の外科医を目指したいこともあり、様々な领域に没入することを自制しませんでした。结果的に私は现在の立场に到りましたが、脇目も振らずリンパ管肿に力を注ぎ込めば、ずっと病気の理解と治疗の改善を进められ、多くの患者さんのためになった可能性もあったのに、私はその选択をしなかったと、どうしても引っかかってしまっています。
それぞれの运命的な出会いにより、1つの病気の解明?治疗の进歩に一生をかけて真剣に取り组んでいる医师は大势います。どこまでできるのかは分かりませんが、私も全力を尽くした上で、リンパ管肿に画期的な治疗をもたらし、すでに成人している最初の患者さんとそのご家族との约束を果たしたい、と今また思いを新たにしています。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。