执笔者プロフィール

柿沼 康弘(かきぬま やすひろ)
理工学部 システムデザイン工学科教授専門分野/ 生産工学

柿沼 康弘(かきぬま やすひろ)
理工学部 システムデザイン工学科教授専門分野/ 生産工学
「庆应义塾大学理工学部の魅力ってなんだろう」。そんなことを考えることがよくある。东京大学は理系が6割、文系が4割、庆应は文系が7割、理系が3割という大きな违いがある。东大はマジョリティが理系、もともと国立で日本最高峰の大学であるから、国からの支援も厚く庆应に比べて获得している研究费は10倍(それ以上?)违う。真っ向から「数」の胜负をしたら敌わない。
社会という角度からみたらどうだろう。これまでに优れた技术が常に胜ってきたかといえばそうじゃない。なぜその技术が必要か、その技术によって世の中がどう変わるかを多くの人に理解してもらえたものが胜ち残る。欧米の研究者はそのことを理解しているのか、常に话し合う场を求めている。学会があれば、仲间を集め、仲间を増やし、ランチ、コーヒーブレイク、ディナーで议论を交わしている。何をしているかというと、研究者によって研究の方向性は异なる。その研究のベクトルたちを、少しずつ自分の研究の目指す方向に揃えて新たな潮流となる大きなベクトルにつくり変えていくのである。そして、ベクトルが揃い始めたタイミングで、事前に练られた新コンセプト(例えば、滨苍诲耻蝉迟谤颈别4.0など)を基调讲演などで披露し、その研究の方向性を确固たるものにするのである。
日本の理系研究者は、まじめで尖った研究をしている。しかし、世界的な研究のトレンドを筑くことができる研究者はそう多くはない。なぜなら、研究能力に加え、人の繫がりをつくり出し、その中心に立って先导する「人间力」が必要不可欠だからだ。実は、そういう人材を巧みに生み出しているのが、庆应理工ではないだろうか。例えば、学部1~2年生は日吉キャンパスで他学部の学生同士がともに学ぶ。文系人材との深い交友関係が理系人材の人间力を高めるわけである。そこに独立自尊、半学半教といった庆应义塾の精神がインプットされることで更に人间力に磨きがかかる。そして修士、博士と进み、世界トップレベルの研究を通して研究能力を养えば、人间力を兼ね备えた研究者の卵が产まれる。これが他に类を见ない庆应理工の秘めた魅力だろう。
私も庆应理工で学び、研究者になった。そんな私の今の挑戦は、自分たちの研究を世界のトレンドにのせることだ。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。