执笔者プロフィール

浅野 敬志(あさの たかし)
商学部 教授専门分野/财务会计、経営分析

浅野 敬志(あさの たかし)
商学部 教授専门分野/财务会计、経営分析
日経统合报告书アワードの审査员を务めて今回で3年目になる。审査対象の报告书には100ページを超える大作も含まれており、作成者の热意と努力が感じられ、毎年心待ちにしている。中でも、最も楽しみにしているのは、トップメッセージだ。経営トップの方々が、组织运営における苦労や工夫、长期ビジョン、成长への投资、人材の生产性向上、従业员との意识共有など、公司の持続可能性に不可欠な要素について情热を持って语る姿势に感铭を受ける。経営トップのメッセージには人生の贵重な教训が詰まっており、私自身も新たな気づきをいただいている。
近年、トップメッセージにおいても、サステナビリティに関连する记述が増えていると感じている。こうした情报やデータには、会计基準のような明确な作成基準が存在せず、信頼性や比较可能性に课题があることも事実である。また、ステークホルダーの関心事は多岐にわたるため、情报开示の负担も増大している。それでも、公司はステークホルダーの期待に応えるため、积极的に情报开示を行っている。ステークホルダーからのフィードバックを受けて社会の変化を把握し、自社の役割や社会への贡献について议论し、その结果を情报开示に反映させる姿势も见受けられる。情报开示は、単なる报告义务ではなく、公司行动の変容を促进する强力な手段となっている。
近年では、サステナビリティ情报を货币换算し、财务情报に组み込む试みが见られる。例えば、インパクト加重会计は、製品?サービス、组织?雇用、环境の3要素に対して、プラスとマイナスのインパクトを测定し、货币换算した値を财务诸表に反映させるアプローチだ。现行の会计は环境问题を十分に取り込めず、人的资本を资产としてバランスシートに计上できない制约がある。また、计算される利益は全てのステークホルダーではなく、株主に帰属するものとして扱われる。しかし、インパクト加重会计は、环境问题などの外部性を内部化し、全てのステークホルダーを考虑し、経済的価値だけでなく社会的価値も重视する。サステナビリティを中心に据えることで、会计の课题が浮き彫りになる。サステナビリティは、将来的には会计の枠组みそのものを変革する可能性を秘めており、会计の进化に寄与するかもしれない。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。