执笔者プロフィール

武井 良修(たけい よしのぶ)
法学部 准教授専门分野/国际法

武井 良修(たけい よしのぶ)
法学部 准教授専门分野/国际法
スピッツベルゲン岛という岛をご存じですか? 北极圏の北纬78度くらいに位置する、スヴァールバル诸岛の中心であるこの岛では、冬になると1日中太阳が昇らない极夜になります。笔者が以前1月にこの岛を访れた时も、滞在中一度も阳が昇らず奇妙な感じであったのを忆えています。
もともと无人岛であったこの岛は、19世纪からその主権が争われていました。1920年に採択されたスピッツベルゲン条约の下、ノルウェーの主権は认められたものの、岛への无差别のアクセスや领水における渔业の権利などが全缔约国の国民に认められ、今も住民の多くが外国人です。
この条约が结ばれた当时は、一般に领海の外侧ではすべての国が公海の自由を享有するとされていましたが、「海の宪法」ともいわれる1982年の国连海洋法条约では、领海の外侧に200海里までの排他的経済水域を设定することが可能になり、さらには200海里以远であっても条件を満たす场合には领土の延长である大陆棚として海底の资源开発などが认められるようになりました。ノルウェー政府がスヴァールバル诸岛の领海外に最大200海里までの渔业保护水域を设定し、200海里以远の大陆棚も申请したことから、これらの海域における资源への平等なアクセスを主张する一部のスピッツベルゲン条约缔约国との间で一时的に紧张が高まったこともありました。しかし、この条约の下に设立された独特の法制度が、20世纪の国际法の急激な変化にもかかわらず、100年间以上続いていることには惊かされます。
ただ、领土纷争の多くは、多くの人が居住する领域を巡る争いであるため、解决が难しくなりがちであり、「国际化地域」としてのスヴァールバル诸岛の成功は例外的なものです。
さて、最后にもう一つ北极における「纷争」の例をご绍介しましょう。カナダとデンマーク领グリーンランドの间に位置するハンス岛という小岛の领有権は、この2国によって争われてきました。しかし近年では、毎年両国军队がこの岛に交互に上陆し、撤退时には领有権主张の一环として自国のお酒を1本ずつ残していっているのだとか(カナダ军であれば、カナダ?ウイスキーとともに「カナダにようこそ」というサインも)。世界中の纷争が、このようなほのぼのとするものであってくれればよいのですが。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。