午夜剧场

慶應義塾

松川昌平:流れの中の建筑

公开日:2021.10.21

执笔者プロフィール

  • 松川 昌平(まつかわ しょうへい)

    环境情报学部 准教授

    専门分野/建筑デザイン、アルゴリズミックデザイン

    松川 昌平(まつかわ しょうへい)

    环境情报学部 准教授

    専门分野/建筑デザイン、アルゴリズミックデザイン

最近、原始的な方法で建筑をつくる驰辞耻罢耻产别动画にハマっています。彼らは建筑をつくる以前に、土を掘り、粘土で炉をつくり、河原から鉄鉱石を集めてきては、炉で製鉄し、ノミやノコギリなど木材を加工する道具をつくるところから始めます。また、近くの川から水を引いたり、雨水を集めたり、汚水を滤过したり、上下水などのインフラも自ら构筑していきます。

われわれは现在、蛇口をひねれば水が饮めるし、トイレのレバーを下げれば汚水が流れていきます。础尘补锄辞苍で注文した商品は翌日に手元に届きますし、ゴミ置き场に出したゴミはいつの间にか回収されています。建筑はそのようなさまざまな「流れ」が通り抜ける「器」です。しかしわれわれは普段、建筑への入力以前と出力以后の流れをあまり意识することはありません。

また建筑は、植物由来の木や鉱物由来の土や石や金属などでできています。そのような「器」としての建筑もまた、永い时间でみれば自然の物质循环の「流れ」の中にあります。しかし、われわれの时间感覚では木や土が循环する流れを容易にイメージすることはできません。

原始的な方法で建筑をつくる驰辞耻罢耻产别动画は、そのような不可视の「流れ」を可视化してくれるいい教材です。「器」としての建筑を构成する物质も、建筑を通り抜けていく物质やエネルギーも、すべては「流れ」の中にあるのであれば、われわれができることは、建筑を取り巻く流れを知り、その流れ方を少し変えることだけである、という当たり前のことを教えてくれます。

私は、2014年から現在に至るまで、SFCに隣接する未来創造塾βビレッジの建築群の設計に携わっています。そこではSBC(Student Built Campus)と銘打って、学生(教員、職員、学生、OBOGすべてが学生)自らが自分たちのキャンパスを自分たちで創ることを試みています。

厂叠颁には7つの活动指针があるのですが、その1つに「完成させない、试行错误し続ける」という指针があります。未来创造塾βビレッジでも、建筑を取り巻く流れを知り、その流れ方を少し変えることを试行错误し続けたいと思っています。

※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。