执笔者プロフィール

叁谷 文栄(みたに ふみえ)
その他 : 日本大学法学部新聞学科准教授塾员 専门分野/政治コミュニケーション

叁谷 文栄(みたに ふみえ)
その他 : 日本大学法学部新聞学科准教授塾员 専门分野/政治コミュニケーション
社会科学の研究者は、多かれ少なかれ、现実で起きることに影响を受けながら研究を进めている。例えば、2016年以来ポピュリズム政治はさまざまな领域で注目を集めた。そこでは、なぜトランプ现象が生じたのかといった関心から事例分析が重ねられている。昨年、上梓した拙訳『メディアと感情の政治学』(山腰修叁との共訳、劲草书房)は、そうした问いにジャーナリズム研究の立场から答えようとするものだ。この翻訳は、一昨年7月の叁田社会学会で编集の方からお声がけいただいた话で、「2020年の大统领选までに出したらインパクト大ですよ!」との力强い言叶に乗せられ、つい引き受けてしまった。のちに私は、1年での翻訳书刊行という无谋なスケジュールに胃をキリキリさせることになる。
原着者のカリン?ウォール=ヨルゲンセンによると、メディアはオーディエンスであるわれわれの不安や不満、怒りなどの感情をかき立てることで、トランプ现象に影响を及ぼしたとする。それらの感情がメディアで表现されることを通じて、社会で広く共有されることにつながるからである。翻訳を进めながら、この理论的枠组みを适用できる日本の事例を考えていた。日本でも「ポピュリズム」とされる现象はいくつか见出せるが、西欧诸国のものとは规模も内容も异なる。问いを熟考できないまま时间だけが过ぎていった。
そうした中、新型コロナウイルスの感染拡大によって私たちの环境が大きく変化した。恐怖や不安の感情の広まりを见ると、日本のコロナ祸の状况は分析対象として适切といえる。実际にメディアを分析すると、自粛しない人たちへの怒りの感情で溢れていた。そうした感情はソーシャルメディアと连関することで広く共有され、政府の感染症対策への不満へとつながったと考えられる。现実の変化により、理论的枠组みが适用可能となったのである。
また、コロナ祸は研究时间にも影响を及ぼした。翻訳が予定には间に合わないのではと不安になっていたが、ステイホームにより研究时间が増えたことで、作业が一気に进むこととなった。このように、コロナ祸という现実は、研究の内容のみならず时间にも影响を及ぼしたのである。さて、翻訳の出版が大统领选に间に合ったかは──大统领选と同じ月に出た、ということだけは明言しておこうと思う。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。