执笔者プロフィール

田中 谦二(たなか けんじ)
医学部 精神?神経科学教室准教授専门分野/神経化学?神経薬理学

田中 谦二(たなか けんじ)
医学部 精神?神経科学教室准教授専门分野/神経化学?神経薬理学
「うちの子供のやる気を出すにはどうすれば良いでしょうか」「意欲的な方を募集します」。意欲にかかわる言叶は、私达の日常に溢れている。前者は教育の场面で、后者は就职活动で目にするだろう。意欲が高いことが良いことと评価され、意欲が低いことは避けるべきこととなっている。精神科临床においても意欲を扱うことが多い。うつ病の中核症状の1つは意欲が出ないことであり、认知症のリハビリを阻害する要因もまた意欲障害である。これらの事情から、脳科学研究において意欲がどのような脳の活动によって支えられるのかを明らかにする研究は、1つの柱として掲げられている。
私の研究室ではマウスを使って意欲を研究している。マウスに意欲!? と読者の皆さんは目を点にすることと思う。ところが、心理学の贡献によって、ヒトでも実験动物でも意欲を评価することができる。歴史的には、鳩を用いた意欲研究の枠组みが作られた。クチバシでツンツンとレバーをつつくとエサがもらえるという関係性を覚えると、お腹がすいた鳩がもっとエサを欲しいとツンツンつつく。例えば 100回つつくことができたらエサをあげるという条件で、これを一気にやり终える鳩、ぐずぐず取り组む鳩、できませんと白旗を扬げる鳩など様々にわかれる。ここでのポイントは、意欲という心の有り様を、态度?行动で评価している点にある。ヒトにおいても意欲の评価は难しく、いくら口で「私は意欲的に仕事に取り组みます」と言われても、実际に働く姿を见ないことには评価できない。さらに、意欲は取り组む姿に加えて、当初の目标を达成できるかどうかも评価ポイントになる。
レバーをおすとエサがもらえる関係性を学习させたマウスを実験に用いる。マウス研究でわかったことは、意欲的に行动するために、まずやる気が必要になること(さっと行动に移す)と、やる気に加えて粘り强く行动を持続させる根気がそろって初めて目标を达成できることである。さらに、やる気と根気にかかわる部位が异なっていたことも発见できた。やる気と根気の脳内メカニズムが违うからこそ、やる気はあったのに根気が无かった叁日坊主という结末があり得るのだ。ヒトの意欲をはかるには、マウスと同様に実际にやらせてみるのに限る。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。