叁田山上の中央に位置する叁田メディアセンター(庆应义塾図书馆)の入口を入ると、宇佐美圭司作の壁画を右手に、正面の小さな展示室に迎えられる。
槇文彦建筑による図书馆新馆の1阶ロビーには、1982年の开馆当初より目録カードボックスが配置されていた。その后パソコンエリアと形を変え、笔颁撤去后の2011年秋、展示室が诞生した。広さ50㎡ほどの室内に、大小様々な形状の展示ケースが并ぶ展示室では、年间を通して、贵重书をはじめとする図书馆所蔵资料を使った展示会が季节ごとに开催され、教职员、塾生のほか、塾员、学外の方々にも広く楽しんでいただいている。
义塾の図书馆展示の歴史は长く、その原点は明治期まで遡る。明治45年、现在の図书馆旧馆の开馆式の行事の1つとして、福泽諭吉の遗品、古文书类、洋书の稀覯书の展示会が开催された记録が残る。その后、展示场所や展示ケースの规模の変化を遂げながら、今年で369回を数えた。
展示は、叁田メディアセンター展示委员による企画が中心で、テーマはその时々の时事や周年记念、大学行事のオープンキャンパスや夏期スクーリングにあわせたもの、贵重书、叁田文学文人の自笔原稿や遗品などの特殊コレクションの绍介など、その内容は様々である。
今年开催の展示资料をみても、甲骨文字が刻まれた骨などの纪元前の古代遗物から、立体的なトーラー写本、墨で黒光りした汉籍の版木や活字、羊皮纸に书かれた西洋中世写本、日本の百万塔陀罗尼や絵巻物、浮世絵、昭和3年普通选挙ポスター、フランツ?リストの自笔楽谱など、形态や时代、地域も多様な资料を展示している。
その他、教员持ち込み企画や、学会开催に関连した资料の展示、过去には文学部授业での学生による展示も开催し、学内の教员学生、他部署とも积极的に连携している。教员主催の展示では、资料解説を教员が行う「ギャラリートーク」の催しも企画し毎回好评を博している。また、デジタル画像がある资料については、展示资料の解説文中やパネルで、画像公开先への蚕搁コードを案内し、高精细画像もあわせてその场で楽しんでもらう工夫も凝らしている。
电子书籍や古典籍のデジタル画像を谁でも気軽に楽しめるようになって久しいが、それでもなお「本物」が持つ力は计り知れない。まだ活字のない时代の写本からは、人类の英知を后世に伝えようとする先人の想い、歴史を彩った人物の自笔书简に缀られた文字からは、笔者の人柄や息遣いまでもが伝わる。时空を超え人々の手で大切に守られ、义塾の长い歴史の中で蓄积されてきた知の宝を、ぜひ展示室でお楽しみいただきたい。
(叁田メディアセンター スペシャルコレクション担当 山田摩耶)
※図书馆展示室は、见学希望であれば一般の方どなたでもご见学いただけます(入场无料)。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。