庆应义塾大学出版会は1947(昭和22)年11月、慶應通信教育図書株式会社として設立された。翌年開設される慶應義塾大学の通信教育课程の実務を担当し、その教育のための教科書、補助教材等の出版を行うことを目的とした。1952年、慶應通信株式会社に社名変更。以来、通信教育関係以外の受託事業及び学術書の出版も併せて行ってきた。
1995(平成7)年には、本社新社屋が竣工。そして、1996年4月、現在の庆应义塾大学出版会株式会社に社名を変更し、ユニバーシティー?プレスとして、義塾教員をはじめとする全国の研究者の成果発信を中心とした学術書の刊行に本格的に力を入れることになった。
以降、『福泽諭吉着作集(12巻)』『井筒俊彦全集(12巻+别巻)』の刊行、先端研究の成果を反映した学术书の出版のほか、『叁田评论』の编集?制作を引き受け、义塾の文化の蓄积と発信においても大きな役割を果たしている。
庆应义塾の出版は福泽諭吉の旺盛な执笔活动に起源を持つ。『西洋事情』をはじめ、数々の着作翻訳を展开していた福泽は、江戸时代の惯行で着作の出版がすべてを书林(书店?本屋)に一任されることに不満を持ち、出版事业の自営化に乗り出し、1869(明治2)年、屋号「福泽屋諭吉」で书林の问屋仲间に加入。その后、庆应义塾出版局、庆应义塾出版社(出板社)と名前を変えながら、『文明论之概略』などの福泽の着作の他、义塾教员の着訳书等を刊行してきた(庆应义塾出版社は后に时事新报社となる)。
また、1937(昭和12)年には、当时の小泉信叁塾长がハーバード大学设立300年祝贺式典に招かれた际、米国各大学のユニバーシティー?プレスの积极的な活动を目の当たりにしたことがきっかけで、株式会社庆应出版社が设立され、终戦直后まで存在していた。
現在、庆应义塾大学出版会は、学術出版による研究成果発信という重要な使命を担いつつ、株式会社として経営するために多角的に事業を行っている。本社ビルの上部3フロアーを慶應インターナショナル?レジデンスとして訪問研究員等の宿泊施設として義塾に賃貸している他、近年は通信教育课程のメディア授業?放送授業の制作をはじめとしたデジタルメディアの事業にも力を入れている。
特に2012年に英国のOpen University によって設立されたオンライン教育プラットフォームFutureLearnにおいて慶應義塾大学が日本文化等を世界に発信し、人気を集める各コースの制作を担っている。
庆应义塾大学出版会は福澤諭吉の出版、啓蒙の理念を継ぎながら、新しい研究教育活動を支えることを期待されている。
(庆应义塾大学出版会代表取締役会長、慶應義塾名誉参与 平尾保弘)
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。