福泽諭吉记念文明塾(以下福澤文明塾)は創立150年記念事業の一環として立ち上げられ、私塾の原点に還り未来貢献を志す先導者を育むことを目的に、年齢や背景が異なる学生や社会人を集めて「対話と議論」の場を提供してきました。プログラム構想時に決めた重要なコンセプトは、受講生に〝教えない?ということです。半学半教の精神のもと、自ら学び、自ら何かを与えられる存在であることが求められます。そのため、受講生からプログラム運営費として35,000円の実費をいただくだけで、いわゆる授業料は徴収しません。受講生は、その恩恵をプログラムへの貢献や修了後に社会貢献を実践することで還元することが求められます。
福泽文明塾の最大の魅力は、プログラムの内容もさることながら、この场に集う「人」にあります。ほぼ全ての学部の庆应义塾生、东大?早稲田など国公私立の他大学の学生、そして中央官庁职员、弁护士や会计士、商社マン、芸术家、主妇といった多様な人々が一堂に会し、互いの経験や考えを语り合い、刺激し合いながら浓密な3カ月のプログラムを过ごします。また、未来贡献を謳う福泽文明塾では、プログラム修了后も期を超えた活动が継続的に行われますので、その人脉は深く広いものとなっていきます。
福泽文明塾には、福泽の言叶を引用したキーコンセプトがあります。それが「高い志を持った个人(独立自尊の主体)」が、「50人の仲间と切磋琢磨し(半学半教)」、やがては「1,000人の原动力となっていく(躬行実践)」の3つです。この中に、设立メンバーの思いも宿ります。设立以来のプログラム?コーディネーターである田村次朗法学部教授は、次のように语ります。「庆应义塾设立当时の福泽は、非常にフラットな関係を构筑していたのではないでしょうか。フラットな関係というのは、现代の日本人がもっと勉强しなければいけないことであり、年功序列で物が言えないままでは、社会にとってマイナスとなります。そのため福泽文明塾では、会话には丁寧语を使うことや、〝さん?付けで呼び合うことで、あえて年齢が违う者同士が対等に対话できる场をつくり、双方の刺激からクリエイティブなものが生まれることを期待しています」。
2017年度までは、春学期と秋学期の2回、それぞれ约3カ月の期间で行う教育プログラム(定员:约50名)を展开しています。2008年以降コア?プログラムを18回、特别プログラム「环境教育プログラム」を3回実施し、现在までに1,012名の修了生を辈出しました。2018年度秋学期に、开塾10周年记念プログラムとして、修了生のリカレント教育及び高校生のリーダーシップ教育を目的とする新プログラムを开讲します。
(社会?地域连携室事务长 渡部隆志)
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。