执笔者プロフィール

长谷山 彰(はせやま あきら)
その他 : 学事顧問その他 : 北海道国立大学機構理事長
长谷山 彰(はせやま あきら)
その他 : 学事顧問その他 : 北海道国立大学機構理事長
ドストエフスキーの名作『罪と罚』の主人公である若き学生ラスコーリニコフは金贷しの老婆を杀害して金を夺ったが、世のため役立てるなら犯罪ではない。英雄ナポレオンは戦争で多くの人间を死なせたが、彼を犯罪者と呼ぶものはあるまいと啸(うそぶ)く。ラスコーリニコフの场合は当たらないが、宗教的、政治的信念にもとづく犯罪を刑法学では确信犯と呼んで区别する。安楽死を犯罪とするかどうかも国によって异なる。古代中国では父の仇への復讐を义务とする儒教の礼と杀人を犯罪とする国家法の関係が问题とされた。洋の东西、时代によって犯罪と刑罚の类型は様々である。
长年イスラエルにより封锁され、天井のない监狱と言われるパレスチナ?ガザ地区。2023年10月、ハマスがイスラエルに越境攻撃をすると、イスラエルは圧倒的な军事力でガザ地区に大规模な攻撃を开始。攻势は弱まることなく纷争が激化。以来约1年10カ月が経とうとしている。
日本古代法の特色は律令法と律令以前の固有法の重层性にある。俗法と神法の混淆といってもよい。「目には目を、歯には歯を」で有名なハンムラビ法典の序文には、ハンムラビ王が国土に正义を示すために神々から召し出されたと记す。祭政一致の古代社会で王法は神の権威を借りる必要があった。これに対して、秦汉以降の中国律令法は儒教や法家の合理的思想を理论的支柱としており、神の権威に頼らずとも机能し得た。
ところが、日本では農耕儀礼の妨害など神の嫌う行為が犯罪とされ、罪と罰の区分が曖昧である。中国律では「死刑」「流刑」とする刑罰を日本律では「死罪」「流罪」と表記し、江戸時代まで続く。平安朝には「天津罪?国津罪」による穢れを祓う大祓が年中行事となり、祓は律の刑罰と併用された。熱湯による火傷の程度で有罪無罪を判定する古代の神判 (盟神探湯(くがたち))は中世の湯起請として甦り、近世初頭まで続いた。親殺しを重罪とする律令法の尊属殺重罰規 定は明治以降の刑法にまで引き継がれ、昭和48年の最高裁判決で法の下の平等を定める憲法14条違反とされたが、刑法から削除されたのは平成7年に至ってからである。
本书执笔のきっかけは2023年の春、吉川弘文馆编集部から日本古代の刑罚がどのようなもので、现代とどこが违って、どこが同じなのかをわかりやすく书いてほしいという依頼を顶いたことにある。笔者の力量を越える课题だが、できる限り工夫した。详しくは本书をお読み顶ければ幸いである。
长谷山 彰
吉川弘文馆
240页、1,980円〈税込〉
※所属?职名等は当时のものです。