执笔者プロフィール

菊地 史彦(きくち ふみひこ)
その他 : 戦後史研究者、文筆家塾员

菊地 史彦(きくち ふみひこ)
その他 : 戦後史研究者、文筆家塾员
けっして多くのことを知っているわけではないが、戦后日本社会の変貌を人々の「意识」のあり方から考えてみたいと思って何册かの本を书いてきた。
2020年に『「象徴」のいる国で』で昭和?平成?令和の3人の天皇を论じた后、次はどうしても冲縄を书かなくてはならないと思った。
その后、「復帰」から50年目の年に『冲縄の岸辺へ──50年の感情史』を书いていて、今度の本の主人公たちのことを知った。
后に名护市长も务めた市役所职员の岸本建男と、&辩耻辞迟;古代的アヴァンギャルド&辩耻辞迟;とでも言うべき建筑を数多くつくった象设计集団である。
両者はちょうど「復帰」の年に冲縄で出会った。复数の因縁があったから、まったくの偶然ではないが、今思えば「奇跡」の遭遇だった。
彼らは名护や今帰仁(なきじん)など冲縄北部を舞台に各々の発想を持ち寄り、画期的なまちづくり计画と类のない建筑(名护市庁舎、今帰仁村中央公民馆など)を生み出した。
それらの创造的な活动の「核」になったのが「逆格差论」である。
本土政府が経済的格差を是正するという触れ込みで押し付けた工业化/近代化路线に正面切って対抗しえた根拠は、本土よりずっと豊润な自然环境と简明な生活思想だった。第一次产业をベースに组み立てられた洁いほどシンプルな労働社会论は、急激に浸透しつつあった消费文化に异议を申し立てる「もう一つの冲縄」の姿と见えた。
后年、辺野古新基地建设をめぐって深刻な分断に苛まれる以前、名护のまちにこうした时代が(たとえ短い间でも)あったことが惊きだった。
今回の取材で、「逆格差论」の现场に立ち会った方々から、直接に贵重なお话をうかがうことができたのは何よりも幸せなことだった。
もちろん、その思想はまだ生きている。后の「内発的発展论」の先駆けであり、高度福祉社会の次を见る视点もある。広い意味で循环型社会の実験を试みたところもある。
そして何よりも重いのは、戦后日本社会をいまだに呪缚し続ける「豊かさと成长」の物语に、洁い反论を放ち続けていることである。
菊地 史彦
论创社
320页、2,750円〈税込
※所属?职名等は当时のものです。