执笔者プロフィール

渡邉 启贵(わたなべ ひろたか)
その他 : 帝京大学法学部教授その他 : 東京外国語大学名誉教授塾员

渡邉 启贵(わたなべ ひろたか)
その他 : 帝京大学法学部教授その他 : 東京外国語大学名誉教授塾员
笔者は1980年代半ばからフランスのほとんどの主要な国政レベルの选挙?国民投票を现场でウォッチし、论考を书き続けてきた。今回の出版はその中で极右に関する叙述を中心に再编成し、背景となる极右思想や活动组织などを改めて调べなおし、1册にまとめたものだ。
実は笔者のルペン势力拡大への関心は1978年に初めて渡仏した経験を出発点としていた。
パリのチュイルリー公园で数十人程度の聴众を前に大声で外国人排斥を唱えていたジャン=マリ?ルペンの姿は笔者に强烈な印象を与えた。その周辺を囲んでいるのは戦闘服を着た威圧的な眼差しの青年たちだ。カメラを构えたが、5分もしないうちに无意识に会场の出口まで后ずさりしている自分に気が付いた时には唖然とした。怖かったのだ。日本人の自分は彼らの言うヨーロッパ人でもフランス人でもなく、文字通り「外国人」であり、そこに长期で住めば「移民」であるからだ。移民问题は他人事ではない。それは笔者なりの「世界の中の日本」の発见の第一歩であった。そしていわば多文化共生黎明期のそんなフランスで、极右「国民戦线」のような时代错误の集団がよもや势力を伸ばすことはないという确信だった。それが今や现実だ。
この势力が排外主义を标榜する极右であることに间违いはない。しかしこれは単なる右翼?极右ではない。フランス政治史の中で时折见られる时流の中で短期的に浮き沉みを繰り返す、アウトサイダーの野合集団にとどまってはいない。いや、この政党は设立当初よりそうした歴史的右翼の失败の歴史を十分に意识して、议会政党の道を模索し続けてきた。偶然に大统领选挙决选投票に残るようになったわけではない。この政党の歴史を语ることは、误解を恐れずに言うならば、1つの「サクセス?ストーリー」なのだ。しかしそれは受け入れざるべきものだ。
确かに欧州极右势力が拡大している要因の1つは、脱悪魔化と称して、共和派?民主派の体裁を装っている点にある。しかしその実态は差别意识を基础にした人间本性の闇の部分なのだ。副题にひとつの身体がふたつの颜を持つローマ神话の「〈ヤヌス〉の二つの颜」と记した理由だ。
渡邉 启贵
白水社
330页、2,750円〈税込〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。