执笔者プロフィール

谷田 雄毅(たにだ ゆうき)
その他 : 哲学者塾员

谷田 雄毅(たにだ ゆうき)
その他 : 哲学者塾员
この世界にはさまざまなタイプの「音痴」がいます。运动音痴、味音痴、経済音痴……诗や小説、絵画や映画、音楽などの作品を适切に鑑赏することができない、芸术音痴もいます。芸术音痴は、作品のどこに焦点を合わせればよいのか、どこに注意すればよいのか、つまり、全体としてどうやって「见る」必要があるのかがわかりません。彼ら/彼女らには、物理的には见えるはずのものが见えないのです。
こうした芸術音痴が置かれている状況を記述する便利なことばがあります。それが本書のタイトルにもある「ポイント」(Witz; point)です。
「ここでのポイントは~です」とか「議論のポイントがわからない」とかいうときの、あのポイントです。英語で「理解する/していない」ことをget / miss the point と表現しますが、芸術音痴は作品のポイントを掴みそこね、作品の理解に失敗していると言えるでしょう。
本书の主人公ルートヴィッヒ?ウィトゲンシュタイン(1889―1951)は、このポイントという概念を非常に大事にしていました。本书のタイトルは、彼の遗稿の一节からとっています。
彼は、哲学者たちのことばの使い方を批判し(言语批判)、哲学的问题を「解决」するのではなく「解消」しようとしました。ウィトゲンシュタインに言わせれば、哲学者は、言叶の音痴ということになるでしょう。そんな音痴たちに、言叶本来の使い方がよく见えるようにするための活动。それは、たとえば、音楽作品の理解に失败している人に、「ここはこんな风に聴くといいよ」「このフレーズをここと比较してごらん」などと语りかける作业と似たものになるはずです。その方法はひととおりではないでしょうし、何が有効な助言になるかも相手次第です。うまくいく保証はどこにもありません。
本书では、彼の哲学全体を、わたしたちの言叶の使用のポイントを教える活动として再构成することを试みました。相手の间违いを论証するのとは违う「批判」のかたちが、本书で少しでも描き出されていれば嬉しいです。
谷田 雄毅
青土社
264页、2,640円〈税込〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。