执笔者プロフィール

安形 麻理(共着)(あがた まり )
文学部 教授
安形 麻理(共着)(あがた まり )
文学部 教授
データサイエンスという言叶が人口に膾炙(かいしゃ)するようになりました。ビッグデータを背景に、机械学习や础滨を活用したデータ分析が盛んになっています。もっとも、定量化しにくい対象を扱うことが多い人文学领域には関係が薄いイメージがあるかもしれません。その可能性を示したいという思いから、编集者からの打诊に二つ返事で引き受けました。
ヴォイニッチ写本は、15世纪末から16世纪の中央ヨーロッパで作られたと推定されている羊皮纸写本です。オカルト、写本学、言语学、暗号解読、情报学など多様な领域からの试みにもかかわらず、発见から100年以上経った今でも解読されていません。意味のないデタラメだという研究结果まであるほどです。
私たちがこの写本をテキストデータのクラスタリングによって分析したのは10年以上前ですが、现在も有効なアプローチだと考えています。嬉しいことに、中身には一贯した构造があり、理屈のうえでは解読可能であることを示す结果が得られました。复雑な暗号ならこうした特徴は持ちえませんし、简単な暗号ならとっくに解読されているはずですから、未知の言语で书かれていると考えています。ただし、解読には至っていないので、タイトルも「挑む」であり「解読する」ではありません。
今だと础滨に期待したくなりますが、同じ文字の资料が他になく、データ量が少なすぎて、すぐに解読に至るとは考えにくいでしょう。一方、技术は日进月歩ですから新たな手法の登场も期待できる面白い时代です。
ヴォイニッチ写本の研究史を振り返ると、いわゆる职业的なプロの研究者だけでなく、アマチュア研究者の成果も目立ちます。そこで、一般の市民による科学研究(シチズンサイエンス)の动向も绍介しました。
また、第6章には博物学者や幻想文学作家、翻訳家などとして着名な塾员の荒俣宏氏との鼎谈を収録しています。第5章までとはまた异なる视点を堪能していただけるでしょう。
本书が、データサイエンスという角度から人文学的な研究课题に取り组むことに関心をお持ちの方の参考になれば幸いです。
安形 麻理(共着)
星海社新书
192页、1,485円(税込)
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。