执笔者プロフィール

佐久间 亜纪(さくま あき)
研究所?センター 教授
佐久间 亜纪(さくま あき)
研究所?センター 教授
「今日がまだ木曜日であることに絶望しています」。本书は、ある中学校の先生のこんな言叶から始まる。
常识的に考えれば、少子化が急激に进み、教员需要も激减したはずなのに、なぜ学校はこんなに过酷な教员不足になってしまったのか?
この问いに答えるために、そもそも教员不足とはいったい何のどのような状态なのか、どのようにして教员不足が引き起こされてきたのか、その全体像を明らかにしたのが本书である。手がかりにしたのは、ある自治体を対象に、独自に実施した调査データである。
この调査によって、教员不足はおよそ4段阶を経て进行してきたこと、そして不足を引き起こした复合的な要因の中でも、各地方自治体が少子化を睨んで正规雇用教员の数を採用控えしすぎたことが、最大の要因と考えられることが明らかになった。その背景には、2000年代に进行した国の行财政改革があった。
いったいどうすればよいのか。10年前なら教员採用数を増やせば対応できたはずだったが、もはや志望者も减って採用数を简単に増やせない悪循环に陥っている。そこで本书では、私なりの政策提言をおこなうと共に、教员不足が放置されたらどうなってしまうのかを、アメリカの状况を手がかりに考察した。
アメリカでは教員免許制度を緩和しても不足は改善せず、軍人や移民を教壇に立たせる州も増えている。貧しい地域に生まれた子どもは、まともな教育が受けられなくなり、一生貧困から抜け出せず、社会の分断が進む。ミドル?クラスは、重い学费負担にあえぎながら子どもを私立学校に行かせるが、その学费は高騰するばかりだ。つまり教員不足は、単なる教育問題に留まらず、これからの日本社会のあり方の根幹にかかわる問題なのである。
「タイムリーな出版ですね」とお祝いの言叶をいただくが、正直なところ私の胸中は复雑だ。本来なら、もっと早くに问题が解决され、本书の刊行など不要であってほしかった。しかし、今ならまだ间に合うかもしれない。一人でも多くの方に本书を手にとっていただき、これからの日本をどうしていくのか、一绪に考えていただければ有り难い。
佐久间 亜纪
岩波新书
256页、1,056円〈税込〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。