执笔者プロフィール

池上 晴之(いけがみ はるゆき)
その他 : 批評家塾员

池上 晴之(いけがみ はるゆき)
その他 : 批評家塾员
私は1984年に文学部の仏文科を卒业し、出版社に勤めた。编集の仕事をしている间は、心理的机制なのか、何かを书きたいとは思わなかったが、编集の仕事を离れた途端、「何か」を书きたくなった。
しかし、二叶亭四迷ではないが、「书きたいこと」がないのであった。仕方なく友人に相谈したところ、「君が好きなザ?バンドのことを书いたら」とアドバイスをもらい、私はザ?バンド论を书くことにした。
ザ?バンドは、いわゆるアメリカン?ロックのバンドで、1968年から1978年まで活动した。一般にはボブ?ディランのバックバンドとして知られ、解散コンサートはマーティン?スコセッシ监督によって『ラスト?ワルツ』という映画になった。私は高校1年生の时にザ?バンドの『南十字星』というアルバムを聴いて、その音楽の魅力に取り凭かれ、45年以上、ほぼ毎日、ザ?バンドの音楽を聴いて来た。
だが、私は别に「ロック」が好きなわけではなく、この10年ぐらいコンサートはクラシックと现代音楽しか行っていない。アンサンブル?アンテルコンタンポランが好みで、好きな指挥者はマレク?ヤノフスキ、好きなオーケストラはドレスデン国立歌剧场管弦楽団である。
ザ?バンドというのは不思议なバンドで、いわゆるロックが好きな人にはあまり好まれないバンドである。つい最近もビートルズが好きだという人に私の本を勧めたところ、「ザ?バンドは刺さらないんですよ、わるいけど」と言われてしまった。
しかし、ひとたびその魅力に取り凭かれると、间违いなくその人は生涯ザ?バンドを聴き続けることになるのである。
2023年のキリル?ペトレンコ指揮のベルリン?フィルの来日公演は、すばらしい演奏だった。とりわけベルクの「オーケストラのための3つの小品 Op.6」には感銘を受けた。だが、自宅に帰って私が聴いたのは、その日もザ?バンドの『南十字星』なのであった。私は、確かにベルリン?フィルはすごいけれど、やっぱりザ?バンドにはかなわないなと再認識して眠りについた。
その理由を知りたければ、ぜひ本书をお読みください。
池上 晴之
左右社
280页、1,980円〈税込〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。