执笔者プロフィール

池田 年穂(訳)(いけだ としほ)
その他 : 名誉教授
池田 年穂(訳)(いけだ としほ)
その他 : 名誉教授
次期アメリカ大统领にトランプが就くことが决まった。ハリスは「アジア人の血を引く初の大统领」にはなれなかった。ハリスの败因を分析するうえでアイデンティティポリティックスやレイシズムの视点がきわめて重要であるのは言を俟(ま)たない。
笔者は『世界と僕のあいだに』、『わたしは、不法移民』と訳书を世に问うてきた。前者はアフリカ系アメリカ人タナハシ?コーツによる今や古典となっている作品。后者はヒスパニックのカーラ?コルネホ?ヴィラヴィセンシオ(自らもハーバード大学卒の「非正规移民」であった)が着したものだが、訳书の刊行からほぼ1カ月で読売、朝日、日経と书评が続いたのは、いわゆる不法移民がアメリカ政治でいかに大きなイッシューであるかを示していよう。
本书の原着は2020年刊行。全米批评家协会赏受赏に加え、着者が罢滨惭贰誌の「世界で最も影响力のある100人」に选ばれるなど大変な评判をよんだ作品である。ただ、着者自らが述べているように、アジア人は「真のマイノリティと见なされるために必要な存在感すら持っていない。何かの象徴となるほど人种的でもない。あまりにもポストレイシャルでまるでシリコンのようだ」。
着者はこうも记す。「私たちが不満を口にすれば、アメリカ人はいきなり訳知り颜になる。なぜそんなに不満なんだ!あんたがたは次の白人になる存在なんだ!まるで私たちが生产ラインに1列に并ぶ颈笔补诲みたいな言い方だ」。モデル[=アリバイ]マイノリティたるアジア人が日々さらされる「マイクロアグレッション」こそがマイナーな感情を生み出す要因となるのだが。
アメリカの社会や文化に対する鋭い批评だけではなくビルドゥングスロマンの侧面もある本书だが、7つのエッセイには「悪い英语」というものまであって「清浄液のような英语」を用いることに対するアンチテーゼも提示されている。訳者あとがきにも记したが「往々にしてひりひりするような本书の文章―日常的な语に见えてディシプリンに纽付いていたり、诗的効果のためか思いもかけぬ语や比喩が挿入されていたり……」を訳すのはまことにチャレンジングな経験であった。
池田 年穂
庆应义塾大学出版会
250页、2,750円(税込)
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。