午夜剧场

慶應義塾

『アフリカ哲学全史』

公开日:2024.11.14

执笔者プロフィール

  • 河野 哲也(こうの てつや)

    その他 : 立教大学文学部教授

    塾员

    河野 哲也(こうの てつや)

    その他 : 立教大学文学部教授

    塾员

本书は、日本初のアフリカ哲学の研究书です。

まず、古代ギリシャ?ローマ期から近代に至るまでの哲学者を绍介します。たとえば、古代のアウグスティヌスは、ベルベル人の家庭に生まれたアフリカ人であり、その哲学はエジプト的な要素抜きにしてはあり得ません。17世纪のデカルトと同じ时代には、エチオピアに、ゼラ?ヤコブやワルダ?ヘイワードという杰出した哲学者がでました。ヤコブは同时代の西洋人を超えた、彻底した宗教批判を行います。18世纪のアントン?アモはドイツで活跃し、先駆的な有机体説を提示しました。

西洋による植民地化が进むと、ブライデン、クランメル、ホートンといった19世纪の哲学者たちは、西洋文明の暴力性を鋭く批判します。アフリカの文明は、人类のスピリチュアルな要素を解放して、世界に平和を构筑すると言うのです。彼らは、抑圧と差别に苦しみながらも、人类への贡献という志向を手放すことがありません。しかも、アフリカの哲学は、その表现媒体を狭义の哲学书だけではなく、诗歌や口承文学、対话、さらに音楽やダンスなどに见出します。世界の中で、これほど即兴性とコミュニケーションを重んじた哲学はありません。アフリカ人の芸术は、そのまま政治思想の表明であり、ジェイムス?ブラウンやボブ?マーリーはその継承者なのです。

现代のアフリカ哲学者たちは、伝统的概念を打ち锻えながら、新しい伦理観を提示します。他者への思いやりとしての人间性(ウブントゥ)、惩罚や排除ではなく「和解」による补偿と関係修復を目指す道徳?司法観、彻底的な対话による民主的な意思决定方法(パラヴァー)などがそうです。ノーベル平和赏を受赏したケニア人の故ワンガリ?マータイ氏は、「もったいない」という日本语に感铭を受け、これを环境保护のスローガンにしたことはよく知られています。アフリカ哲学には、日本の考えとどこかで共鸣する部分があります。アフリカ哲学に接することで、私たちも自分たちのこれまで隠されていた部分が揺り动かされるのではないでしょうか。アフリカに関心のある方には、どなたにもぜひ、読んでいただきたく存じます。

河野 哲也

ちくま新书

480页、1,430円(税込)

※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。