午夜剧场

慶應義塾

『台湾のデモクラシー──メディア、选挙、アメリカ』

公开日:2024.09.19

执笔者プロフィール

  • 渡辺 将人(わたなべ まさひと)

    総合政策学部 准教授

    渡辺 将人(わたなべ まさひと)

    総合政策学部 准教授

移民社会の政治と移民の出身国の政治は、本来は别の専门领域である。だが、米国と台湾のように相互が二重国籍を认めているケースは必ずしもその「枠」に収まらない。

笔者は四半世纪前、米连邦下院议员事务所で台湾ロビーの窓口を、またニューヨークの上院选本部で中华系を含むアジア系票の取り込み戦略を担った。二重国籍である台湾系の多くは台北で総统选に投票した同じ年の秋に米大统领选にも投票する。大使馆员ではない台湾外交官の背后には、米国籍の台湾系选挙民もいて地元対策では軽视できない。共和党と民主党の分断の中に、国民党と民进党の分断を纯度高く持ち込み、アジア系集票では台湾政治を熟知する必要があった。

この米政治での実务経験がアジア系社会内での选挙民対策を事例とした博士论文の研究に结実した。その意味で、米移民政治と海外政治はタイワニーズに限っては表里一体であり、本书は米国研究の「内的拡张」だが「原点回帰」でもある。

米国の政治コミュニケーション论には世界各地の「选挙とメディアの米国化」をめぐる研究がある。だが、先行研究は英语圏や中南米の事例に集中し、アジアとの比较は文化や言语の壁からも限定的だった。本书は「米国式」选挙やメディアが一方的な米国からの移植に限らず、在米移民ネットワークが触媒となって民主化过程で浸透する独特の作用を明らかにした。他方、「米国式」の输入を拒むローカル固有の政治文化も见逃せない。支持者による戸别访问は米国では盛んだが、台湾の対人関係に驯染まず、独特の「车乗街宣」を创造した。同じ多民族社会でも民族别多言语メディアの価値と制约は违う。演説の台湾语は「禁じられた言语」の復兴で、米国でのスペイン语演説とは异质の歴史的政治性を抱える。

选挙运动とメディアの「米国化」に抗う「アジアの固有性」が面白くて调査にのめり込んだ。本书は10年におよぶ台湾での现地调査に基づく比较政治と地域研究に架桥する新しい米国研究であり台湾研究である。

日本の政治学?地域研究を牵引する庆应义塾で、学际研究の最先端厂贵颁から本书を世に问えるご縁は光栄至极である。

渡辺 将人

中公新书

336页、1,188円(税込)

※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。