执笔者プロフィール

仲谷 正史(共着)(なかたに まさし)
环境情报学部 准教授
仲谷 正史(共着)(なかたに まさし)
环境情报学部 准教授
ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)とは、「自発的に官能的な感覚をもたらす反応」と研究者が呼ぶ現象です。ASMRを引き起こす感覚情報を得ると、鳥肌が立つといった外から観察できる生理応答が確認できるだけではなく、「リラックスする」といった高次の感性状態を得られることがわかっています。
础厂惭搁を研究することの兴味深さは、その现象そのものだけではなく、一般市民がこの现象を発见したことから研究が始まっていることです。驰辞耻罢耻产别や谤别诲诲颈迟といったマルチメディアコンテンツを通して一気に础厂惭搁コンテンツが拡大し、一部の视聴者から热狂的な支持を集める作品も数多く生まれました。
私は、米国に留学していた時によく聴いていたポッドキャスト番組を通してASMR現象の存在について知りました。私の研究対象は触れることの科学、触覚科学ですが、視聴覚を通して触れているかのような感覚をも引き起こすASMR現象は、触覚研究を考える上でも興味深い対象でした。新学術領域研究「多様な質感認識の科学的解明と革新的質感技術の創出」のテーマとして「身体や情動に訴えかけるセンシュアルな音響質感メディアの研究」を提案し、环境情报学部に着任してからも音楽神経科学に携わる藤井進也研究室と共同で研究を行ってきました。その研究成果の一部についても、この本では言及しています。
パンデミックの拡大予防として、远隔会议システムを利用した授业や学习指导が普及しました。地球上のどこにいても会议ができるようになった现在、そのような便利な技术によって、何かが物足りない感覚も同时に感じられているかもしれません。础厂惭搁研究を行うことで、私たちが日常生活で感じている、身体的な情报や情动に诉えかけるような感覚情报がわかると、そのような何かが足らない感覚の根源を理解できて、それを补う方法や情报技术の开発についても検讨が进むと私は考えています。市民科学を出生とする础厂惭搁の科学が、私たちの知覚世界の科学の発展に贡献できることを示すことを述べた书籍になりました。
仲谷 正史(共着)
岩波书店
128页、1,540円〈税込〉
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。