执笔者プロフィール

山内 志朗(やまうち しろう)
その他 : 名誉教授
山内 志朗(やまうち しろう)
その他 : 名誉教授
『中世哲学入门』を书き上げるのに4年ほどかかった。苦労して书いた割には、身内には评判が悪い。「また、入门书ですか」と家族が言う。「新书だから売れ行きも考えないとね」と言い訳する。「売れ行きは后にならないと分からないけど」と首をかしげられた。私は急いで「初心忘るべからず」と言い逃れる。
私のデビュー作は『普遍论争、近代の源流としての』(哲学书房、1992年)、そのサブタイトルが「中世哲学への招待1」であった。その后も『ぎりぎり合格への论文マニュアル』(平凡社新书、2001年)、『小さな伦理学入门』(庆应义塾大学出版会、2015年)を书いた。家族からは入门书の専门家のように见えるらしい。「でもね、中世哲学はほとんどが未踏の大地のままだから、入门书も手引きとして悪くないんだよ」と言い訳を重ねる。
中世哲学というと、一まとまりの哲学であるかのように见えるが、西欧で千年ほど続いた思想の系谱だ。ラテン语での哲学という共通项はあるとしても、内容的には千差万别である。场所?大学?宗派によっても内容も用语法も様々だ。しかも哲学?神学?伦理学?自然学?论理学など広がり、一言で中世哲学など语れないし、家族や亲に何を研究しているのか説明するのにいつも困る。
私が中世哲学で研究しているのは存在论で、しかもイスラームの哲学が西洋の存在理解に及ぼした影响だ。本书『中世哲学入门』の主题では、特にドゥンス?スコトゥス(1265年顷から1308年)というスコットランドの神学者の思想に迫った。
彼が主张したのは存在一义性ということだ。存在は神と被造物について同じ意味を有しているという。当たり前のようだが复雑な理论になっている。彼の理论は絶妙に面白くずっと心を掻き立てられている。
复雑になる背景は様々な文化と思想が交错しているからだ。ギリシアの哲学、キリスト教の神学、そしてイスラーム文化、そういうものの交差点に位置しているのだ。中世哲学の最盛期である13世纪はその醍醐味が味わえる场面なのである。
新书なのだが、少し厚くなり、入门书としては难しくなってしまった。そこは勘弁してほしい。
山内 志朗
ちくま新书
398页、1,265円(税込)
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。